2024.04.25
大谷翔平のロサンゼルス・ドジャースとの契約は、スポーツ史に刻まれる契約となり、世界中で大きな話題を呼んでいる。驚くべきは、10年総額7億ドル(約1019億円)という天文学的な契約金。また、球団がラグジュアリータックスを逃れ、思い切りの良い補強に踏み切れるよう、6億8000ドル(約993億円)を契約期間外の後払いに設定したことも広く報じられた。
大谷とドジャースの契約は、どれほどまでに凄いのか。参考までに、偉大なNBAプレーヤーと比較してみよう。
“バスケットボールの神様”の異名を持つマイケル・ジョーダンは、純資産でスポーツ界のトップに君臨し、資産総額は30億ドル(約4366億円)と言われている。しかし、現役時代の生涯サラリーは9400万ドル(約136億円)と、2度のMLB年間最優秀選手とド軍の間で締結された内容とは大きな差がある。
また、現役選手の最高峰に君臨するレブロン・ジェームズは、21年間のキャリアで総年俸4億8000万ドル(約689億円)を獲得しているが、今回の大谷のビッグディールはわずか10年のみでキングの現役生活を優に上回り、稀代の二刀流の新契約はジョーダンとレブロンの年俸合計総額さえも凌ぐ破格の内容となっている。
現在のNBA選手に1人で大谷の契約金を上回る選手は存在せず、レブロンとステフィン・カリーのキャリア総年俸を合算した8億3400万ドル(約1217億円)でようやく大谷超えを達成。
大谷は現在29歳であり、NBAではジョエル・エンビード、ヤニス・アデトクンボ、フレッド・バンブリート、パスカル・シアカムと同い年。この4名のオールスターのこれまでの年俸総額を足し合わせると7億1400万ドル(約1042億円)となり、この数字が大谷とドジャースの10年契約に最も近い金額となる。
なお、ドジャースの本拠地『ドジャー・スタジアム』と、ロサンゼルス・レイカーズのホームスタジアムは、車で約10分の距離にある。もしかすると近い将来、メジャー史上最高額の契約を結んだ男が『クリプト・ドットコム・アリーナ』のフロントロウで八村塁の試合を観戦する日が来るかもしらない。
文=Meiji
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