2024.01.19
NBAという世界最高のプロバスケットボールリーグで、史上最強を意味するGOAT(Greatest Of All Time)として評されている選手は複数いるのだが、その筆頭はMJことマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)の2選手だ。
1980年代中盤から計15シーズンをプレーしたジョーダンは、1990年代にブルズで2度の3連覇を飾り、歴代最多となる6度のファイナルMVPを獲得したほか、シーズンMVPに5度、得点王に10度、スティール王に3度輝いた。
また、オールスター14度、オールNBAチーム11度、オールディフェンシブチームに9度名を連ねており、1987-88シーズンには最優秀守備選手賞に選ばれており、攻防両面でリーグを支配してきたスーパースター。
一方のレブロンは2003年のドラフト1巡目全体1位でクリーブランド・キャバリアーズから指名され、4度の優勝とファイナルMVP、シーズンMVPも4度手にしたスーパースターで、キャリア20年目となった昨シーズンもリーグトップレベルの選手として活躍。
オールスターとオールNBAチームにそれぞれ19度、オールディフェンシブチームに6度選ばれたほか、得点王とアシスト王にも輝いており、レギュラーシーズン通算3万8652得点、プレーオフ通算8023得点でいずれもNBA歴代1位、NBAファイナル通算1562得点は2位と、20年間にわたってリーグトップレベルに君臨している。
また、通算1万420アシストで歴代4位、同トリプルダブル達成回数107回でも歴代4位タイと、得点・リバウンド・アシストと3拍子そろったオールラウンダーであり、先日キャリア21年目をプレーすることを表明している。
ジョーダンとレブロン。GOATを決めるうえでは両選手の順位付けが不可欠となるのだが、レブロンの友人で2003年のドラフト同期のドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)は、7月29日(現地時間28日)に公開された『Sports Seriously』とのインタビューでこのように持論を語っていた。
「僕のGOATはいつだってマイケル・ジョーダンだ。僕のプレースタイルを見ていれば、マイケル・ジョーダンを真似ようとしていたと分かるはずさ…。それに、僕にはアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)、コービー・ブライアント(元レイカーズ)という大好きな選手たちがほかにもいた。僕の目には彼ら全員がGOATとして映っている」
ウェイドはイリノイ州シカゴで生まれたシューティングガード。ヒートで計3度の優勝を勝ち取るなどキャリア16シーズンでオールスターに13度、オールNBAチームに8度、オールディフェンシブチームに3度選ばれており、来月にバスケットボール殿堂入りを飾るレジェンド。
では、ウェイドはジョーダンとレブロンをどのように見ているのか。「僕としては、GOATを1人に絞るのは難しいね。GOATたちが入る枠があるのさ。マイケル・ジョーダンがその枠にいる。あとは僕の友人の1人、レブロン・ジェームズも、そのなかにいるんだ」と、レブロンもGOAT枠に入れていた。
GOATを決める議論はオフシーズンの定番であり、シーズン中も現役選手たちや元選手たち、あるいはメディアの誰かが持論を口にし、そのたびに話題となるテーマとなっている。
ただ、ウェイドが話したとおり、GOATを1人に選定しなければいけないルールはない。それぞれが考え、感じた人物をGOATと呼ぶことに問題はないはずだ。
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