2023.08.12

マーケット大出身として殿堂入りするウェイド「僕が最初だけど、最後じゃないといいね」

今年殿堂入りするウェイド[写真]=Getty Images
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ライリー球団社長が「ドウェインがヒート史上最高の選手だ」と称える

 8月12日(現地時間11日、日付は以下同)。ネイスミス・メモリアル・バスケットボール・ホール・オブ・フェイム(以降、殿堂)は、翌13日に開催される殿堂入り式典を前に、殿堂入りメンバーたちが集結して会見を行なった。

 今年殿堂入りするのはドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)、ダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)、パウ・ガソル(元ロサンゼルス・レイカーズほか)、トニー・パーカー(元サンアントニオ・スパーズほか)、グレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ/スパーズ)を含む計11人と1チーム。

 ヒートで2006年にフランチャイズ史上初優勝の立役者となり、計3度のリーグ制覇すべてに主力として貢献したウェイドは、2003年のドラフト組としては元チームメートのクリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか/2021年)に次ぐ2人目の殿堂入りとなった。

 ウェイドはシューティングガードとしてヒート、シカゴ・ブルズ、クリーブランド・キャバリアーズで計16シーズンをプレーし、キャリア平均22.0得点4.7リバウンド5.4アシスト1.5スティールを残したスーパースター。

 “フラッシュ”という異名のとおり、ドライブから驚異的なクイックネスで相手守備陣を強行突破して強烈なダンクや技ありのレイアップ、巧みなユーロステップをペイントエリアで決めたほか、ジャンパーや3ポイントシュートでも得点を量産。公称193センチ100キロという屈強な体格と絶妙なタイミングを駆使したブロックショットなどでも数多くのハイライトシーンを生み出した。

 12日に『Palm Beach Post』へ公開された記事のなかで、ヒートのパット・ライリー球団社長はウェイドを“ヒート史上最高の選手”と評していた。

「レブロン(ジェームズ/現ロサンゼルス・レイカーズ)は4年間で我々にとてつもない業績を残し、ドウェインが望むことを成し遂げる手助けをしてくれた。だがマイアミで残してきたことを考えると、ドウェインがヒート史上最高の選手だ。別にレブロンのことを侮辱しているわけではない。それはレブロンが短期間の在籍だったからだ」

ライリー(左)とウェイド(右)はヒートという球団を代表する人物[写真]=Getty Images

 通算2万1556得点、5310アシスト、1492スティールなど、数多くの部門で球団最多記録を保持するウェイドは、ヒートというフランチャイズを代表する選手である。

 マーケット大学出身の選手として、初の殿堂入りとなるウェイドだが、12日の会見でブルズ時代のチームメートで、現在ヒートでプレーする闘将が後に続くと予想していた。

「僕が最初ではあるけど、最後じゃないといいね。そうはならないよ。ジミー・バトラーがマーケット大へ行ったからね。だから僕がラストにはならないさ」

 マーケット大の後輩バトラーは、在籍4シーズンでヒートを2度もNBAファイナルへ導いてきた。ヒートはこの4シーズンで3度のカンファレンス・ファイナル進出を飾っており、バトラーがその原動力となっている。

 「NBAファイナル2023」の期間中に『NBA TV』から殿堂入りについて聞かれたバトラーは「殿堂入りについては気にしていない。(選ばれたら)光栄なことだ。でも俺にはどうでもいいこと」と口にしていたのだが、ウェイドはバトラーが殿堂入りすることを期待しているようだ。

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