2024.08.17
カーメロ・アンソニーは、NBA史上もっとも愛されたスコアラーの1人である。その美しいフォームはジャンプショットのお手本のようであり、静かにネットだけが音をたてる彼のスウィッシュには多くのファンが熱狂した。
10度のオールスターは、Podcast『7PM in Brooklyn』に出演した際に、ピュアシューターの定義を問われた。そして、自身が“同属”と思う選手の一例として、同じ時代にリーグの栄華を築いたトレイシー・マグレディ、アレン・アイバーソン、コービー・ブライアントに加えて、ジャマール・クロフォード、ブランドン・ロイ、モンタ・エリス、J.R.スミス、ジョー・ジョンソンをピックアップ。また、現役選手からはケビン・デュラント、ステフィン・カリー、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデン、デビン・ブッカーの名前が挙がったほか、往年の名プレーヤーからラリー・バード、ジョージ・ガービン、バーナード・キング、スペンサー・ヘイウッド、ジェリー・ウェストらに敬意を示している。
実にアンソニーらしいセレクトだが、一方でレブロン・ジェームズや、ヤニス・アデトクンボの名前がないことを意外に思った人も少なくないだろう。元ニューヨーク・ニックスのスターは、その理由について以下のように説明している。
「ピュアなスコアラーとは、ただ状況を把握し、どんなシチュエーションでもシュートを決められる方法を熟知している奴らのことを指す。ベストスコアラー、歴代トップ10のスコアラー、平均30得点を記録する選手とは意味合いが違う。これは、純粋なスコアリングの話だ。ピュアスコアラーと言える選手はNBAの歴史上、10人程度しかいないだろう。彼らをコーナーに配置したら、コーナーから得点する。スリーポイントラインの外側に配置したら、そこから得点するんだ」
また、アンソニーはピュアなシューターとして名前を挙げていないものの、エピソード内で、親友のドウェイン・ウェイドにも賞賛を送っている。
「世間はウェイドがどれだけ凄かったかを理解していないと思う。彼は恐らく、ショットクリエイションにおいて最高の存在だった。彼が全力でプレーしていたときは議論の余地もなく、最高のシューティングガードだった」
昨今のGOATや歴代トップ5の論争では、決まって同じ選手がフィーチャーされる。しかし、モンタ・エリスやジョー・ジョンソン、そして昨年言及していたルー・ウィリアムズらにリスペクトを示すアンソニーは、いかにピュアシューターとしての目線でゲームと向き合ってきたかがわかるだろう。
文=Meiji
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