2023.12.14
ナイキは7月11日、『JORDAN BRAND(ジョーダンブランド)』の最新シグネチャーモデルについて制作秘話を公開。また、8月18日に発売が予定されているエア ジョーダン シグネチャーシリーズの最新作『Air Jordan XXXVIII(エア ジョーダン38)』のこだわりについても明かした。
最新の枠組みは、ジェイソン・テイタム、ルカ・ドンチッチ、ザイオン・ウィリアムソンのシグネチャーシリーズであり、アスリートの特徴やプレースタイル、そしてフライトとスピードの視点から構成された新鮮なデザインアプローチになっている。そのジョーダンブランドなかで頂点に君臨するのがエア ジョーダンのシグネチャー シューズだ。
最新作である『エア ジョーダン 38』はフライトとスピードを組み合わせた最高峰のプロダクトとなっている。そのデザイン過程は、フロアでの動き方、ジャンプの仕方、ドリブルの仕方、選手の姿勢などプレーヤーのスタイルの詳細な分析から始まっている。ドンチッチのシグネチャー ラインでも、減速によって相手との差を生み出す抜群な能力を持つ彼の特性を捉え、ディフェンダーの間にスペースを作るのに役立つIso プレートのようなテクノロジーが開発された。
また、エア ジョーダン 34、35、36がジャンプ優先のデザインであったのに比べ、『エア ジョーダン 38』は、マイケル・ジョーダンのターンアラウンド・ジャンパーの複雑なフットワークに着想を得たグラウンド ゲームを念頭にデザインされている。素材の織り方によって動き方が大きく変わる前足部には最新技術を導入し、メッシュのような刺繍でしっかりと足とソールを安定できるものにした。
精神までも表現することにこだわりを持つジョーダンブランドは、選手本人の発言も積極的に取り入れている。『ザイオン 3』では、ウィリアムソンにとって重要な言葉のひとつである、サウス カロライナ州マリオンのごく普通な環境から現在に至ったことを表現する「泥沼から抜け出したような」という言葉を表現。ウィリアムソンの足のスキャン画像と、子供たちが泥の中なかをジャンプしている画像でカスタム パターンを作成し、摩耗の激しいアッパー部分のストレスに耐えることができるデザインを開発している。今回の『エア ジョーダン 38』でもマイケル・ジョーダン本人が提言者としてシグネチャー シューズの開発に関わっており、ジョーダンの発言からアッパーが修正され、より快適なものに仕上がっている。
ジョーダンの「バスケットボールを超越した感情を呼び起こし、スポーツと文化の垣根を取り払うパフォーマンス」を核心とし、動きと感情の両方へのアプローチしたジョーダンブランドのシグネチャーシリーズ。「MJ自身が常にゲームを自分らしくするための工夫をしていたように、私たちのシューズのデザインは単なるパフォーマンス シューズでは終わりません。新しいデザインを試みる際、それを行う理由は明確ではなく、何かを感じているだけかもしれません。それはじっと待っていれば生まれてくるものではなく、自ら生み出さなくてはいけないものなのです」とデザインディレクターのデイビッド・シンが語る通り、ジョーダン ブランドは選手とそのプレースタイルに共感するすべてのプレーヤーの望みを叶え続けるだろう。
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