2025.08.17

FIBAアジアカップ決勝…オーストラリア優位も勝敗の鍵は中国の3ポイント

アジアカップ決勝の鍵を握るオーストラリアのギャロウェイと中国の趙 [写真]=fiba.basketball
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 8月17日、FIBAアジアカップ2025は最終日を迎え、3位決定戦と決勝戦が行われる。8月5日に開幕したアジアNo.1を決める大会のフィナーレを飾るのは、大会3連覇を目指すオーストラリア代表(FIBAランキング7位)と、2015年以来の優勝を狙う中国代表(同ランキング30位)だ。

 ここでは、グループフェーズ3試合と決勝トーナメント2試合、合計5試合で記録したスタッツを比較してみたい。なお、両チームともここまで5戦全勝で勝ち上がってきている。

 オーストラリアは476得点(1試合平均95.2得点)331失点(同66.2失点)を記録。対する中国は460得点(同92.0得点)444失点(同88.8失点)。得点面では互角だが、失点面ではオーストラリアの成績が大きく上回る。特に準決勝でオーストラリアはイランを48得点に抑えており、試合を重ねるごとにディフェンスの精度が高まっている印象を受ける。さらにリバウンドでもオーストラリアは1試合平均49.8本を獲得し、中国の39.6本に約10本の差をつけている点が注目される。

 一方、中国に有利なスタッツは3ポイントシュート成功率。41.2パーセントと今大会唯一40パーセントを超えており、オーストラリアの39.8パーセントを上回る。両チームは完成度の高いハーフコートオフェンスを展開するだけに、この3ポイントが勝敗の行方を左右する可能性がある。

 個人スタッツに目を向けると、オーストラリアではガードのジェイリン・ギャロウェイが1試合平均14.2得点を挙げ、本数は少ないながらも3ポイント成功率66.7パーセントと高精度を誇る。加えて1.4スティールを記録するなど守備面でも存在感を示している点も見逃せない。準決勝のイラン戦ではジャック・マクベイも17得点をマークしており、平均14.0得点と安定した活躍を見せている。

 対する中国は、210センチのセンター、胡金秋(フー・ジンチウ) がチームをけん引。韓国戦では23得点11リバウンドと活躍し、ここまで平均15.8得点9リバウンドを記録している。さらに準決勝のニュージーランド戦では、ガードの趙睿(ジャオ・ルイ)がチームをけん引。5本の3ポイントを含む24得点を挙げ、トータルで平均14.2得点、3ポイント成功率44.0パーセントをマーク。決勝でも重要な役割を担うことが予想される。

 FIBAの記録によると、両国の対戦成績はオーストラリアが10勝1敗と大きく勝ち越している。しかし今大会の数字上では大きな差はなく、決勝の舞台でハイレベルな接戦となる可能性は十分にある。

 注目の決勝戦は、8月17日25時(現地時間20時)にティップオフ予定だ。

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