【NBA】オールスター出場選手紹介 TEAMレブロン⑦／アンドレ・ドラモンド（デトロイト・ピストンズ）

2月19日（現地時間18日）に迫った「NBAオールスターゲーム2018」。今年はイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、レブロン・ジェームズ（クリーブランド・キャバリアーズ）がキャプテンを務める「TEAMレブロン」と、ステフィン・カリー（ゴールデンステート・ウォリアーズ）がキャプテンを務める「TEAMステフィン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を、チーム別でそれぞれ紹介していく。

■TEAMレブロン選手紹介⑦
アンドレ・ドラモンド（デトロイト・ピストンズ）
センター／211センチ／127キロ／キャリア6年目

＜NBAにおける主な記録・功績＞
オールNBAサードチーム選出：1回（2016）
オールスター選出：2回（2016，18）
リバウンド王：1回（2016）

＜2017－18シーズン 個人成績＞
平均33.1分15.0得点15.4リバウンド3.8アシスト1.6スティール1.5ブロック
※2月6日（現地時間2月5日）終了時点

攻防両面でスケールアップしたピストンズの主砲
　ドラモンド率いるピストンズは、一昨季にプレーオフ出場を果たしたものの、昨季はプレーオフを逃してしまった。プレーオフ返り咲きを目指して迎えた今季、チームの主砲ドラモンドに変化が見て取れるようになった。まずはチームメートの得点機会をクリエイトすべく、パスが格段に上昇したこと、そしてフリースロー成功率アップだ。昨季までの3シーズンは連続して成功率4割未満だったが、今季は2月6日（同5日）終了時点で6割を超えている。そのため、勝負どころでもコートに立っていられるようになり、今季のプレータイム（平均33.1分）はキャリアハイを更新するペース。さらにリバウンド、スティール、ブロックといったハッスルプレーでも数字を残しており、屈強な体を駆使してハードにプレーしていることがわかるだろう。

リバウンドはリーグトップを独走中。ダブルダブルではリーグ4位の37回を記録している[写真]=Getty Images

　そんな中、1月末にロサンゼルス・クリッパーズから5度のオールスター選出経験を誇るブレイク・グリフィンがピストンズに加入すると、ドラモンドは調子をさらに上げてきた。ここ4試合で2度の20得点20リバウンド以上というモンスターゲームを達成。チームも勢いづいており、2月6日（同5日）のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で記録した36アシストを含めて4試合で2度の30アシスト以上、現在4連勝中と絶好調だ。ここに先発ポイントガードのレジー・ジャクソンが復帰すれば、戦力アップは間違いない。ドラモンドも新しいチームに対して期待はふくらむばかり。「俺はとてもエキサイトしている。これは新たな章の始まりさ。ブレイク（・グリフィン）は相手からしたら地獄を見るような選手で、すばらしいパサーでもある。彼と共に、これから新たなチームを構築することができるんだから、とても楽しみだ」とドラモンド。現在イースト9位（26勝26敗）のピストンズは、オールスター前後から順位を上げていけば、イーストのダークホースになれる可能性を十分秘めている。

＜オールスターモーメント＞
前回の出場時には得点とリバウンドでダブルダブルを記録
　2014年のライジングスターズでは30得点25リバウンドを挙げてMVPに輝いた。一方、16年に出場したスラムダンクコンテストではミスが目立つ結果となったが、同年のオールスター本戦では20分未満の出場時間ながら、16得点13リバウンドと持ち味を発揮。

パワフルなダンクは迫力十分。本戦ではアリウープから強烈なダンクをたたき込むことだろう[写真]=Getty Images

＜今年のオールスターにおける注目点＞
インサイドで暴れて得点とリバウンドを量産できるか？
　デマーカス・カズンズ、ケビン・ラブがケガにより離脱したため、TEAMレブロンのフロンコートはアンソニー・デイビス、ラマーカス・オルドリッジ、クリスタプス・ポルジンギスとドラモンドという布陣。もちろん、これはオールスターのため、40分間すべてが真剣勝負ということはない。とはいえ、ドラモンドは得点とリバウンドにおける“20-20”を今季リーグ最多となる6度も達成していることから、コートに立てばインサイドで暴れ回るはず。