2018.03.08
過去3シーズン、連続して67勝以上を挙げているゴールデンステート・ウォリアーズは、リーグきっての人気チームである。
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンという生え抜きを主軸とし、2013年夏にアンドレ・イグダーラ、16年夏にケビン・デュラントをフリーエージェント(FA)で獲得し、コアメンバーを構築してきた。
もっとも、ウォリアーズは06-07シーズンにプレーオフ出場を果たしてからというもの、2011-12シーズンまでの5シーズンはプレーオフ進出さえも逃していた。
ウォリアーズにとって、ターニングポイントとなったのはいつだったのだろうか?
2月27日(現地時間26日)、現地メディア『THE ATHLETIC』に掲載されていた記事の中に、その答えがあった。
66試合の短縮シーズンとなった11-12シーズンに、そのターニングポイントがあった。12年3月に、ウォリアーズは当時主力だったモンタ・エリス(現未所属)らをトレードし、ミルウォーキー・バックスからアンドリュー・ボーガット(現未所属)を獲得した。どうやらこのトレードが転換期だったようだ。
ウォリアーズのオーナーを務めるジョー・レイコブ氏は、こんな言葉を残している。
「息子のカークが『ステフ(カリー)こそが未来なんだ』と言っていたことを今でも覚えているよ。その言葉が私を突き動かしてくれた。ステフを中心にチームを構築していこうとしたのはその時だった」。
このトレードで獲得したボーガットがチームにディフェンス力とタフさを持ち込み、翌12-13シーズン以降、ウォリアーズはプレーオフ常連チームとなっていった。
カリーは11-12シーズンこそ足首の負傷などにより、わずか26試合の出場にとどまったが、翌12-13シーズン以降は長期離脱もなく、健康を維持してスターへの階段を駆け上がっていったのである。
ちなみに、今から約5年前の13年2月28日(同27日)、カリーは全米、いや世界中に強烈なインパクトを与えていた。その日、マディソン・スクエア・ガーデンで行われたニューヨーク・ニックスとの試合で、カリーは13投中11本の3ポイントを決める超絶パフォーマンスを披露。試合には負けたものの、試合をとおして54得点6リバウンド7アシスト3スティールの大暴れとなった。
今思えば、その時のパフォーマンスが、カリーという将来のスター選手におけるカミングアウト・パーティーだったと言っていいだろう。
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