2019.06.11
6月22日(現地時間21日)に行われる「NBAドラフト2018」で、1巡目全体8位指名権を持つクリーブランド・キャバリアーズは、今夏にロースターが大幅に入れ替わる可能性を秘めている。
その最たる理由が、大黒柱レブロン・ジェームズの去就である。今夏プレーヤーオプションを行使して制限なしフリーエージェント(FA)になることが濃厚なレブロンが、もしも他チームへの移籍を選択した場合、根幹からチームを構築していく必要があるからだ。
複数の現地メディアは、ドラフトを控えたキャブスがオールスターフォワードのケビン・ラブをトレード要員として売りに出していると報じていたのだが、『ESPN』によると、レブロンの去就がどうなろうと、キャブスは来季もラブをキープするだろうと報じた。
今年9月に30歳を迎えるラブは、キャリア10年を誇るベテラン。今季は左手の負傷により59試合の出場にとどまったが、平均28.0分17.6得点9.3リバウンドを記録。41.5パーセントという3ポイントシュート成功率は、キャリアで2番目に高い数字だった。
プレーオフではインディアナ・ペイサーズとの1回戦途中で左手の親指じん帯断裂、ボストン・セルティックスとのイースト決勝では脳震とうに見舞われる中、チーム2位となる平均14.9得点に加えて10.2リバウンドを記録し、ファイナル進出に貢献。
ファイナル敗退後、「残りのキャリアすべてで、レブロンと共にプレーできたらいいね。でもそれは彼が決めること」と語っていたラブ。レブロンの去就がどうであれ、残留する意思を示していた。
ゴールデンステート・ウォリアーズに4連敗を喫したことで、キャブスのユニフォームを着るのは最後なのかと聞かれたラブ。自身の去就についても「(NBAでは)何だって起こりうるんだ。過去4年間というもの、多くの人たちがそう言ってきた。だからそういった質問が出てくるのは知ってたよ。でもいつも言っているように、僕はここにいたい。いつだってそうさ。僕はここで勝ちたいんだ」と答えていた。
ラブの契約は来季まで保障されており、来季終了後にプレーヤーオプションを行使すれば制限なしFAになることができる。とはいえ、来季終了後に移籍することが濃厚とみなされない限り、キャブスがトレードに踏み切ることはなさそうだ。
レブロンが退団するケースもふまえ、キャブスは今年のドラフトでプレーメイカーを指名することになるだろう。候補としてはコリン・セクストン(アラバマ大1年/ポイントガード)やシェイ・ギルジアス・アレキサンダー(ケンタッキー大1年/ポイントガード)、トレー・ヤング(オクラホマ大1年/ポイントガード)らが挙がっている。
はたして、キャブスはドラフトでどのような決断を下すのか。ドラフト当日は大きな注目を集めることになるだろう。
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