2018.10.24
先日、ロサンゼルス・レイカーズのレジェンド、コービー・ブライアントは、今夏レイカーズが断行した補強について「スマートにチームを構築しているね」とコメントしていた。
現役最強プレーヤーと称されるレブロン・ジェームズはもちろんのこと、レイカーズはその周囲にベテランも複数加えることに成功した。
その中の1人がラジョン・ロンドだ。キャリア12年を誇る32歳の司令塔は、これまでアシスト王に3度、スティール王に1度輝き、オールディフェンシブチームに4度選ばれた実績を誇る。
また、ボストン・セルティックス在籍時にはNBAファイナルで2度、コービー率いるレイカーズと対決。1度目(2008年)はセルティックスが4勝2敗で制覇、2度目(10年)は第7戦までもつれ込む激戦となる中、レイカーズが4勝3敗でセルティックスを下し、2連覇を達成している。
コービーは8月25日(現地時間24日)に公開された『The Rich Eisen Show』にて、ロンドの存在が2年目を迎えるロンゾ・ボールに好影響をもたらすだろうと語っていたので紹介したい。
「(ロンゾはロンドから)多くのことを学べると私は思います。ロンドはゲームを知り尽くしています。(司令塔として)ゲームを学んでいくうえで、ロンゾはロンドから何かを得ることができると思っています。ロンドはロンゾの隣に座って何時間も映像を見て、小さなことであろうと細かい部分まで解剖していくでしょう。それはロンゾにとって、とても重要なことだと思っています」。
ルーキーシーズンとなった昨季、ボールはケガのため52試合のみの出場となったが、平均34.2分10.2得点6.9リバウンド7.2アシスト1.7スティールを記録し、オールルーキーセカンドチームに選出。ルーキーの司令塔としては及第点を与えられる成績を残した。
だが今後、レイカーズがタイトル・コンテンダーへと飛躍するためには、ボールはポイントガード(PG)としてさらに成長していかなければならない。コービーは言う。
「彼(ロンド)がゲームをどのようにして円滑に遂行しているのか、先々に起こりそうなことをどうやって予測しているのか、そしてどうディフェンスを巧みに操ることができるのか。ロンゾはそういったことをロンドから学べると思います。ディフェンス面についても、学べることがあるはずです。それは(ロンゾにとって)すばらしいことだと思います」。
ロンド自身もボールの教育係になることを受け入れており、ポイントガードとしてチームを勝利へと導くポイントを伝授するべく、時間を割くことになるはずだ。コービーが語ったように、ディフェンス面でもロンドは相手チームの戦術を読み取り、チームメートを的確なポジションへと動かし、相手チームのオフェンスを混乱させることができる。
また、ロンドは接戦時やプレーオフといった重要な試合で勝利するために必要な要素も持ち合わせていることから、試合で残すスタッツ以上のものをレイカーズにもたらすはずだ。
ボールだけでなく、レブロンも司令塔役を務めることができるものの、チーム内でポイントガードとしての仕事を誰よりも熟知しているのはロンドに他ならない。ロンドが持つ知識と経験は、ボールの成長を加速させるだけでなく、今後かけがえのないものとなるのではないだろうか。
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