2018.10.13
10月7日(現地時間6日)、2018-19 NBAプレシーズンゲームは9日目を迎え、3試合が行われた。ここでは、インディアナ・ペイサーズとメンフィス・グリズリーズの試合をお届けしていこう。
■渡邊雄太のプレシーズン2戦目
メンフィス・グリズリーズ 109-104 インディアナ・ペイサーズ
連戦のため、グリズリーズはマイク・コンリーとマルク・ガソルを休ませ、ペイサーズもスターターを休ませて臨んだこの試合。ペイサーズはタイリーク・エバンスやドマンタス・サボニスを中心に得点を重ねていくも、ホームのグリズリーズも黙っていない。ウェイン・セルデンやジャレン・ジャクソンJr.の活躍で前半を52-46で折り返す。
迎えた後半残り3分46秒、渡邊雄太がコートイン。第3クォーター終盤にオフェンシブ・リバウンドを奪い、ブロックショットを決める。そして第4クォーター序盤、パスコースに入り込んでスティール。すると自らボールプッシュし、パスを経由してファストブレイクからレイアップでフィニッシュし、プレシーズンゲーム初得点。
残り約7分には、ペイサーズのターンオーバーでボールを手に取ると、自ら持ち込み、ボースハンドダンクをたたき込んだ。この日は前日よりも動きにキレがあり、ディフェンスでも長い腕を駆使して相手チームを苦しめていた。
主力不在ではあったが、ゲームは接戦の展開となり、残り13.2秒でグリズリーズが3点ビハインド。そしてタイムアウト明けにグリズリーズは渡邊にショットを託す。
トップ・オブ・ザ・キーより少し右の位置から思い切りよく渡邊が3ポインターを放つと、バックボードに当たって見事にリングを通過。プレシーズン初の3ポイントをこの重要な場面で決めた渡邊は、左手を大きく振りかざしてみせた。
Yuta Watanabe banks in the 3 & ties the game late in the 4th for the @memgrizz! pic.twitter.com/yi27JduG85
— NBA (@NBA) October 7, 2018
延長に入っても渡邊は好調をキープ。残り約3分に味方のブロックからボールを奪うと、クロスオーバーを織り交ぜてリング下へ向かい、しなやかなボディコントロールからレイアップを決める。
残り1分46秒には、左エルボー付近から迷わずプルアップジャンパーを繰り出し、ネットをくぐらせた。その後に放った3ポインターはエアボールになってしまったものの、ショットを放った瞬間に会場から歓声が沸くほど、大きな注目を集めていた。
試合はグリズリーズが勝利し、ジャクソンJr.が18得点6リバウンド、セルデンが16得点、ギャレット・テンプルが11得点。渡邊は約21分に出場し、11得点3リバウンド1ブロックをマーク。ペイサーズではアーロン・ホリデーが20得点、サボニスが17得点14リバウンド4アシスト、エバンスが12得点6リバウンドを挙げた。
プレシーズンゲームながら、メンフィスを盛り上げた渡邊のパフォーマンスは、日本だけでなく世界中に強烈なインパクトを与えたに違いない。日本人で田臥勇太(栃木ブレックス)に続く史上2人目となるNBAプレーヤー誕生に向け、大きなステップとなったはずだ。
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