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2010年の新人王、タイリーク・エバンス(インディアナ・ペイサーズ)は昨季までのキャリア9シーズンで平均16.5得点4.8リバウンド5.1アシスト1.3スティールを残すオールラウンダー。
昨季はメンフィス・グリズリーズで52試合(うち先発は32試合)に出場し、平均30.9分19.4得点5.1リバウンド5.2アシスト1.1スティールをマーク。キャリア初期は3ポイントシュートをあまり得意としていなかったエバンスだが、昨季は自己最多となる平均2.2本を決め、成功率も39.9パーセントと上々の成績を残した。
今夏フリーエージェント(FA)となったエバンスは、キャリア4チーム目の所属先としてペイサーズを選んだ。現地メディア『CBS Sports』からなぜペイサーズ入りしたのか聞かれたエバンスは、こう答えている。
「僕はバスケットボールの試合をたくさん見ている。その中で、ビクター・オタディポ(ペイサーズ)はやっかいだった。そしてオラディポと共にプレーするペイサーズは、決して引き下がったりしない。チームとして、試合全体でハードにプレーしていたんだ。彼らを見ていて、僕ならこのチームにうまくフィットできると思ったし、手助けできるんじゃないかなとわかったんだ。(僕のような)ゲームをクリエートできる選手が入れば、彼らをもっと手助けできるとね」。
昨季イースト5位となる48勝34敗を記録したペイサーズは、プレーオフ1回戦でクリーブランド・キャバリアーズ相手に第7戦の末、惜敗したものの、イースト王者を土俵際まで追い込んでみせた。
ペイサーズは昨季MIP受賞に加え、オールディフェンシブファーストチームとオールNBAサードチーム入りを果たしたエースのオラディポを中心に、マイルズ・ターナーやボーヤン・ボグダノビッチ、ダレン・コリソン、サディアス・ヤングがスターターを構成。ベンチからはコリー・ジョセフやドマンタス・サボニスが良い働きを見せていた。
そして今夏、オールラウンダーのエバンス、シューターのダグ・マクダーモット、インサイドでハードワークを黙々とこなすカイル・オクインが加入。あまり注目を集めているとは言えないものの、ペイサーズの戦力はイーストトップレベルなのは間違いない。
エバンスは今季のペイサーズについて自信満々にこう語った。
「僕らは皆、No.1になれるんだと感じている。イーストはワイドオープンだからね。ボストン(・セルティックス)が良いチームというのは多くの人が知っているだろうが、僕らはどのチームが相手であろうと倒すことができるし、どのチームとも競い合うことができると感じているんだ」。
ペイサーズの選手層はイーストトップレベル。今季どこまで勝ち進むことができるのか、とても楽しみである。
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