復調したオラディポがトリプルダブルの大活躍！ペイサーズ圧勝でシリーズは最終戦へ

28得点13リバウンド10アシストでトリプルダブルをマークしたオラディポ[写真]=Getty Images

バスケットボールキング編集部

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7選手が2ケタ得点を挙げる猛攻でキャブスを圧倒

　4月28日（現地時間27日）、クリーブランド・キャバリアーズ（3勝）とインディアナ・ペイサーズ（2勝）のシリーズ第6戦が、ペイサーズのホーム、バンガーズライフ・フィールドハウスで行われた。

Victor Oladipo records his first career #NBAPlayoff triple-double with 28 PTS, 13 REB, 10 AST to help the @Pacers force a Game 7! #Pacers pic.twitter.com/VnW5o6j177

— NBA (@NBA) April 28, 2018

　これまでのプレーオフ1回戦において、レブロン・ジェームズ（キャブス）は王手をかけた試合で12戦無敗と、圧倒的な戦績を残してきた。もちろん、この試合もシリーズに決着をつけるべく、レブロン率いるキャブスはインディアナに乗り込んだ。

　しかし、王手をかけられ、絶体絶命のピンチに陥ったチームは驚異的な粘りを見せることが多々ある。それがこの日のペイサーズだった。

　序盤、レブロンのフリースロー2本とカイル・コーバーの3ポインターで、キャブスが順調な滑り出しを見せる。するとペイサーズも徐々にエンジンがかかり始め、第1クォーター残り5分47秒にサディアス・ヤングのフリースロー2本で15－14と逆転。

　その後キャブスはジョーダン・クラークソンのショットが決まり、レブロンとケビン・ラブの3ポインターで22－17と5点差をつけた。するとペイサーズは、ここ数試合スランプに陥っていたビクター・オラディポが3ポイントシュート、ジャンパー、ダンクを立て続けに決めて逆転に成功。ペイサーズがそのままリードを保ち、29－26で最初の12分間を終えた。

レブロンはチームトップの22得点を挙げたものの、チームメートの援護射撃に恵まれず[写真]=Getty Images

　第2クォーター。ペイサーズはランス・スティーブンソンとコリー・ジョセフが加点し、キャブスの追い上げをかわしてリードをキープ。ベンチ陣のトレバー・ブッカーやドマンタス・サボニスのショットが決まり、リードを広げていき、残り3分39秒にマイルズ・ターナーがダンクをたたき込んで10点差（51－41）をつける。

　キャブスはレブロンが奮闘するものの、点差はなかなか縮まらない。ダレン・コリソンやボーヤン・ボグダノビッチの得点もあり、前半は57－47と、ペイサーズ10点リードでハーフタイムへ。

　第3クォーター開始早々。ペイサーズはターナーのレイアップとオラディポの長距離砲でキャブスを突き放しにかかる。キャブスはトリスタン・トンプソンとレブロンが加点するも、ペイサーズの勢いを止めることはできなかった。

　ターナーやボグダノビッチ、コリソンが得点を奪い、ペイサーズはこのクォーター残り7分4秒で20点リード（71－51）を得た。その後もペイサーズは攻撃の手を緩めずに得点を量産し、同クォーターを終えて92－67と、25点の大量リードでキャブスを圧倒。

　第4クォーター。キャブスはラリー・ナンスJr.やロドニー・フッド、ジェフ・グリーンが得点するも、レブロンがコートに戻ってくることはなかった。ペイサーズはこのクォーターでもキャブスのディフェンス陣を何度も攻略し、最終スコア121－87の34点差で圧勝。シリーズ決着を第7戦へ持ち込んだ。

ベンチスタートのスティーブンソンは、この日12得点6アシスト。ペイサーズを勢いづけた殊勲者の1人だ[写真]=Getty Images

快勝したペイサーズが勢いをつけてアウェーに乗り込む

　ペイサーズではエースのオラディポが28得点13リバウンド10アシストのトリプルダブルに加え、4スティールも奪う大活躍。フィールドゴール19投中11本、そのうち3ポイントシュートを8投中6本もネットに沈める復調で、ペイサーズ勝利の立て役者に。

　さらに、コリソンの15得点を筆頭にターナー、ボグダノビッチ、ヤングと、先発全員が2ケタ得点を挙げ、ベンチからもサボニスが19得点6リバウンド、スティーブンソンが12得点6アシストとオフェンスが爆発。チーム全体でフィールドゴール成功率56.3パーセント、3ポイントシュート成功率50.0パーセントを残した。

　敗れたキャブスでは、レブロンが22得点5リバウンド7アシスト2ブロックを挙げたものの、ラブ、コーバー、JR・スミスとホセ・カルデロンはいずれも1ケタ得点。ベンチからグリーンが13得点、フッドが12得点を残したものの、ペイサーズに大量得点を許してしまい、シリーズ決着をかけた試合でまさかの惨敗。

　第7戦はキャブスのホームで行われるのだが、勝利するために必要なことは何かと聞かれて「俺たちは（第7戦に向けて）問題点を解決してから臨まなければならない」と語ったレブロン。最終戦について「勝つか（負けて）家に帰るか。シンプルなことさ」と言い残したが、34点差は間違いなくキャブスをショックに陥れたと言えよう。

　「俺たちはコートに出て、全員がハードにプレーした」とこの日の勝因を語ったスティーブンソン。第7戦について聞かれたオラディポは「ものすごく感情が高まるだろうね。でも（第7戦は）僕たちにとって、勝たないといけないバスケットボールの試合だ。僕らはすべてにおいて自信を持っているよ」とコメントしていた。

　勝つか負けるか。両チームによる最終戦は、30日（同29日）にキャブスのホームで行われることとなる。