2018.04.23

レブロンとコーバーの活躍でペイサーズを振り切り、キャブスがアウェーで勝利!

ゲームハイの32得点を奪い、2勝2敗のタイに持ち込んだレブロン[写真]=Getty Images
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接戦となった第4Qをキャブスが制す

 4月23日(現地時間22日)、クリーブランド・キャバリアーズ(1勝)とインディアナ・ペイサーズ(2勝)のシリーズ第4戦が、ペイサーズのホーム、バンカーズ・ライフ・フィールドハウスで行われた。

 序盤に主導権を握ったのはアウェーのキャブス。レブロン・ジェームズJR・スミスを中心に得点を積み重ねて、第1クォーター残り3分16秒で21-13とする。

 ペイサーズはベンチスタートのドマンタス・サボニスとランス・スティーブンソンらが加点し、1点差まで詰め寄る。しかしキャブスはジョーダン・クラークソン、ロドニー・フッドが応戦し、同クォーター終了と同時にスミスが相手コートからロング3ポイントシュートを成功させる離れ業を見せ、キャブスが30-24と6点をリード。

 第2クォーター序盤。キャブスはラリー・ナンスJr.とレブロンのショットで10点差をつける。その後もクラークソンやナンスJr.、レブロンが加点し、残り6分1秒には16点差(49-33)で優位に立った。

レブロンはいずれもチームトップとなる32得点13リバウンド7アシストと大活躍[写真]=Getty Images

 その後、ペイサーズはなんとか点差を縮めることに成功し、50-60の10点ビハインドで試合を折り返す。

 第3クォーター序盤、ペイサーズはマイルズ・ターナーダレン・コリソンがけん引。残り8分53秒にボーヤン・ボグダノビッチのレイアップで、キャブスとの点差を2点(60-62)まで縮めた。

 この試合に負けると窮地に追い込まれるキャブスは、ここでシューター陣が奮起。コーバー、スミス、ホセ・カルデロンの3ポイントシュートが決まり、ペイサーズに逆転を許さないゲーム運びを見せる。

 それでも、ペイサーズが同クォーターを6-0のランで締めくくり、78-80と2点ビハインドで最終クォーターへ。

 第4クォーター残り10分52秒。この日絶好調のサボニスが3ポイントシュートを決め、ペイサーズがついに逆転(83-82)。するとゲームは3点差以内の接戦に発展していく。

 第3戦で17点差を逆転されて黒星を喫したキャブスだったが、この日は違った。残り2分44秒、ビクター・オラディポがプルアップ・ジャンパーを決めてペイサーズが95-96とキャブスを追い込むと、直後のポゼッションでレブロンのアシストからコーバーが値千金の3ポイントシュートをヒット。そしてレブロンが自ら持ち込みレイアップを決めて6点差に広げ、キャブスが最終スコア104-100で逃げ切りに成功。シリーズ戦績を2勝2敗とした。

第4Q残り2分29秒、リードを4点へと広げる3ポイントシュートを決めたコーバー[写真]=Getty Images

勝利を大きく後押ししたベテランの一投

 キャブスではレブロンがゲームハイの32得点13リバウンド7アシスト2ブロックと大車輪の活躍。コーバーが18得点、スミスが12得点と続き、クラークソンが過去3戦の合計得点(10)を上回る12得点をマーク。背中のけいれんによってジョージ・ヒルが欠場する中、シューター陣の奮闘もあり、アウェーで貴重な白星を飾った。

 敗れたペイサーズでは、サボニスが19得点6リバウンド、オラディポとターナーが17得点を挙げるなど、計7選手が2ケタ得点を記録したものの、ホームで勝利ならず。エースのオラディポはこの試合、20本のショットのうち5本しか決めることができず、シュートタッチに苦しんだ。

積極的に得点を奪いに行ったサボニスは、チームトップの19得点をマーク[写真]=Getty Images

 試合後、現地メディア『AP』に対して、「1勝3敗とされるわけにはいかなかった。そうなってしまうと、さすがに厳しくなるからね」とレブロンが語っていたが、まさにそのとおり。1回戦であろうと、1勝3敗からはい上がるのはどんなチームであろうと難しくなってしまう。

 この試合、レブロンのオールラウンドな活躍と共に、勝利を大きく引き寄せたのがベテランのコーバーだった。「彼は3ポイントシュート成功数において、歴代トップクラスの実績を持つ選手の1人。彼が決めた4本の3ポイントは非常に大きかった」とレブロンが絶賛している。

 キャリア15シーズン目をプレーする37歳のコーバーは、この日4本の長距離砲を決めたことで、プレーオフ通算成功数で200本目に到達(史上18人目)。レギュラーシーズン通算では歴代4位となる2,213本を決めてきたベテランが、キャブスの勝利を大きく後押しした結果となった。

 ペイサーズのネイト・マクミランHCは「我々にはゲームで落ち着き、(戦術を)遂行していくことが必要だ。選手たちが共にプレーし、互いを助け合うこと。(第4戦では)それができていなかった」と敗因を述べた。

 26日(同25日)の第5戦は、キャブスのホーム、クイックン・ローンズ・アリーナで行われることとなる。シリーズ戦績は2勝2敗で、互いにホームで1勝1敗と譲らないキャブスとペイサーズ。両チームにとって“マストウィン”となる次戦は、シリーズの行方を決定づける重要な一戦となるだろう。

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