2018.12.27

2度の延長までもつれたホーネッツとの熱戦をネッツが制し、ここ10戦で9勝を挙げる!

ゲームハイとなる37得点11アシストの大暴れを見せたディンウィディー[写真]=Getty Images
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両チームとも第4Qと1度目の延長終盤にフリースローを決め切れず…

 12月27日(現地時間26日)、ブルックリン・ネッツはホームのバークレイズ・センターでシャーロット・ホーネッツとの一戦に臨み、2度の延長の末に134-132で制した。

 もっとも、ゲームは第4クォーターで決着がついても決しておかしくはなかった。同クォーター残り19.2秒にマービン・ウィリアムズの3ポイントが決まり、ホーネッツが113-110と3点のリードを得る。

 その後ネッツはスペンサー・ディンウィディーがジェレミー・ラムのファウルでフリースロー3本を獲得。これを冷静に沈めて残り6.5秒でネッツが同点に追いつくと、残り3.6秒にケンバ・ウォーカーがフリースローを得るも2投中1本をミス。

 残り1.2秒でデマーレイ・キャロルがフリースロー2本を得たことで、ネッツは勝ち切るチャンスを得たものの、2投目がリングに嫌われてしまい、1度目の延長へ突入。

 ここでもネッツは試合を締めくくる絶好のチャンスを得た。2点差以内の攻防を繰り広げる中、残り22.7秒に1点ビハインドの状況でディンウィディーがフリースロー2本のチャンスをつかむ。しかし1投目を痛恨のミス。それでもなんとか2投目を決めて、2度目の延長へとつなげた。

7本の3ポイントを決めたディンウィディー。決定機でフリースローを落としたものの、その分を取り返してみせた[写真]=Getty Images

 するとディンウィディーが2度目の延長序盤にビッグプレーを見せる。残り4分36秒にトニー・パーカーのファウルを受けながら3ポイントを沈めて4ポイントプレーを成功させる。

 このプレーでホームのネッツに流れが傾くかと思われたが、ホーネッツはラムの3ポイントで1点差まで詰め寄る。しかしジャレッド・ダッドリーの3ポイントとジョー・ハリスのショットで残り2分46秒にネッツが6点リード(130-124)。

 それでもホーネッツは粘り強く戦い、マリーク・モンクの3ポイントとウォーカーの3ポイントプレーで残り1分49秒にタイスコアへと押し戻す。さらにネッツはディンウィディーのショット、ホーネッツはウィリアムズがダンクをたたき込み、残り1分6秒で再び同点に。

 両チームはタイムアウトをはさんで試合に決着を付けるべくプレーを遂行しようとするものの、決定打が生まれない。このまま3度目の延長を迎えるのかと思われたやさき、ハリスがモンクから値千金のスティールを奪い、そのまま持ち込んで決勝レイアップ。残り3.4秒でハリスが決めたこのショットがとどめとなり、最終スコア134-132でネッツが制した。

ハリスが決めたレイアップが58分間に及ぶ激闘に終止符を打った[写真]=Getty Images

奇策に対して柔軟に対処したウォーカー、チームとして勝ち切ったネッツ

 ここ10試合で9勝と好調のネッツは、ディンウィディーが7本の3ポイント成功を含むゲームハイの37得点11アシスト。さらにハリスが27得点6リバウンド、ロンデイ・ホリス・ジェファーソンが16得点15リバウンド6アシスト3ブロック、ディアンジェロ・ラッセルが16得点4アシストを挙げたほか、2選手が2ケタ得点を奪っている。

 ネッツのケニー・アトキンソンHCは「チームとして勝ち取った勝利だ。確かにスペンサーは何本か信じられないショットを決めたが、それもこのグループ全体から生まれたビッグプレーだったんだ。これこそが我々が築いたものであり、今後も前へと突き進んでいくよ」と『AP』へ語った。

 一方のホーネッツは、ウォーカーが35得点6リバウンド5アシスト2スティール、ラムが31得点6リバウンド2スティールをマークしたのに加え、3選手が2ケタ得点。

 ウォーカーはこの日ネッツが自身に仕向けてきたディフェンスについて驚きながらこう振り返っていた。

 「今夜の彼らのように僕をガードしてきたのはこのリーグでも見たことがない。まるでボックス&1だった。カレッジにいた時を最後にあんなディフェンスは見たことがなかったんだ」。

 だが、コネチカット大3年次にNCAAトーナメントを制した経験を持つウォーカーは、フィールドゴール26投中13本、うち3ポイントを9投中4本沈めるなど高確率なオフェンスを展開。ターンオーバーも2個に抑えるなど、ネッツの奇策に見事アジャストしてみせた。ウォーカーは言う。

 「かなりクレイジーなディフェンスだった。でもチームとして対処できると考えたんだ。だから僕はチームメートたちのことを信頼し続けて、プレーを遂行していったのさ」。

 しかしながら、ウォーカーの活躍もむなしく、ホーネッツは2点差で惜敗となった。

チームトップの35得点でホーネッツをけん引したウォーカー[写真]=Getty Images

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