2019.03.29
センセーショナルな活躍を続けるルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)。2月28日に20歳を迎えた驚異のルーキーについて、マブスのリック・カーライルHCは歴代屈指のレジェンド2人を比較対象にしていたので紹介したい。
ドンチッチは27日(現地時間26日)終了時点で56試合に出場。平均32.2分20.9得点7.2リバウンド5.7アシスト1.0スティールという見事な成績を残しており、すでに4度のトリプルダブルを達成。今季の新人王は確定と言っても過言ではない。
28日(同27日)、カーライルHCは現地メディア『The New York Times』へ掲載された記事の中で、ドンチッチについてこのように述べている。
「レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)とアービン“マジック”ジョンソン(元レイカーズ)という、すべてをこなすことのできる選手たちの名前を挙げることを、私は躊躇している。でも、ルカには彼らと同じような特性がいくつもあることは明らか。彼はすでに数多くのことをこなすことができると証明している」。
レブロンは歴代有数の万能戦士として知られるスーパースター。27日(同26日)終了時点で通算3万2,162得点はNBA歴代5位、通算8,535アシストではNBA歴代10位にランクインしており、両部門で歴代トップ10に入った史上唯一の選手。通算リバウンドでも8,783本を記録しており、前代未聞の通算3万得点、1万リバウンド、1万アシストを記録してもおかしくはない名選手で、将来のバスケットボール殿堂入り間違いなしのレジェンドでもある。
一方のマジックは、通算トリプルダブルで歴代2位の138回を記録する206センチの超大型ポイントガード。類まれなリーダーシップを武器にレイカーズで5度の優勝を勝ち取ったオールラウンダーは、キャリア平均19.5得点7.2リバウンド11.2アシスト1.9スティールを誇る歴代有数のスーパースター。
カーライルHCはドンチッチについて「彼には相手選手をあざむくことができるほどのサイズと強さ、クイックネスが備わっている。それに彼の年齢からは想像できないほど、身体の使い方を熟知しており、ファウルを奪うこともできるんだ」と評していた。
フリースロー成功率は72.6パーセントと決して高くはないものの、ドンチッチのフリースロー試投数(平均6.4本)はペリメータープレーヤーとして上々の数字と言っていいだろう。そしてドンチッチにはレブロンとマジックに共通する、人を惹きつけることができる笑顔も備わっている。さらに、ルーキーながらクラッチタイムでも臆することなく貴重な得点を挙げている点も見逃せない。
今後、ドンチッチがどのようなキャリアを送ることができるか、どれだけ優勝を勝ち取ることができるかはさておき、リーグの顔になれるような魅力的なルーキーがNBAで活躍していることは間違いない。
1月末にトレードで加入したクリスタプス・ポルジンギスというオールスターフォワードとデュオを形成する来季も、ドンチッチのパフォーマンスは大いに注目されることだろう。
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