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3月5日、楽天株式会社とNBAは、今年10月8日と10日にさいたまスーパーアリーナで『NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten』(以降、『ジャパンゲームズ』)を開催することを発表した。
昨年10月上旬。現地メディア『ESPN』のティム・マクマホン記者が2019-20シーズンのプレシーズン期間に日本とドバイ・インドでNBAの試合を行うと報じてから約5カ月が経過し、ついにその詳細が明らかとなった。
2003年以来、16年ぶりとなるジャパンゲームズの対戦カードはトロント・ラプターズとヒューストン・ロケッツという、リーグ有数の強豪同士のマッチアップに決定。NBAがアメリカ以外の国と地域でレギュラーシーズンのゲームを行ったのは、1990年11月2日に東京体育館で行われたフェニックス・サンズvsユタ・ジャズが史上初。以降、03年までに6度、計12試合が行われてきた。
会見に登場した楽天の代表取締役会長兼社長、三木谷浩史氏は「バスケットボール、とくにNBAのすさまじい盛り上がりを日本のバスケファンにも見てもらえると、大変うれしく思います。子どもたちに与える影響も大きいものになると思っています」とコメント。
NBAコミッショナーを務めるアダム・シルバー氏は「NBAは日本で長い歴史を持ち、ファン層も拡大しています。私たちと三木谷社長をはじめとする楽天の皆さんとのパートナーシップを通じて、本物のNBAのライブゲーム体験を日本のファンの皆さんにお届けし、日本におけるNBAの歴史に新たなページを加えられることを大変うれしく思います」という言葉を残している。
なお、この日行われた記者会見では、日本人史上初のNBA選手として知られる田臥勇太(栃木ブレックス)がゲストとして登場。「NBAがこうしてまた日本に来てくれるのは本当にうれしいことですし、僕もワクワクしています。日本中のNBA好きな人、そして子どもたちも、今から本当に楽しみになると思います」と口にした。
2004年にサンズの一員として4試合に出場した田臥は「NBAは技術とか、すべてが世界一ですし、厳しさというレベルの高さも世界一の場所。すべてがベストだというのがNBAの魅力だと思います。それを日本で見ることができる機会があるということは、本当にうれしいことだと思います」と、自身が体験したNBAについて語った。
その後、会見では三木谷社長、スコット・リヴィー(NBAアジア/シニアバイスプレジデント兼マネージングディレクター)への質疑応答が行われ、メディアの質問に両者が応対。
「楽天が目指しているスポーツ界への貢献」について聞かれた三木谷社長は、昨季からゴールデンステイト・ウォリアーズのスポンサーとなり、様々な業務提携をしていることを語り、NBAについて「サッカーとはまったく違います。スポーツエンターテインメントとしての完成度は、NBAが世界No.1だと思っています」と言及した。
また、先日、男子日本代表が今年8月末から中国で開催される「FIBAワールドカップ2019」出場を決めたこと、そして3シーズン目を迎えたBリーグについて「日本がワールドカップ出場を決めたことにとてもエキサイトしています。今後もハイレベルな競争を続けて、発展し続けてほしい」とリヴィー氏がコメント。
NBAアジアとして、今季メンフィス・グリズリーズと2way契約を結び、ここまで10試合に出場している渡邊雄太については「彼はすばらしいアスリート。高いレベルで活躍しています。日本代表の一員としても活躍していますので、日本のアスリートたちにとっても刺激になると思います」とリヴィー氏は高評価していた。
17年9月中旬。楽天がウォリアーズとのパートナーシップ契約を締結した時の会見で、ジャパンゲームズ復活について聞かれた三木谷社長は「それが起きることを願っています」と笑顔で回答。「NBAの試合が行われるのは大きなことです。近い将来に実現してほしいと思っています」という言葉を残していた。
そして今回、ジャパンゲームズ開催が決まったことで、記者からの質問に対して「約束を果たしました」と笑顔を見せた。今後、NBAとどのように関わっていくのかという質問に対し、三木谷社長は「楽天では昨シーズンからNBAを放送しています。ネットメディアというのはビデオだけでなく、ソーシャルメディアやマーチャンダイジング、総合的なパッケージとして価値が上がってきます。それらを通じてさらに盛り上げていきたいと思います。どのようにして日本で総合的に盛り上げていくかを検討しています」と明かした。
世界最高峰のスポーツエンターテインメントと言っても過言ではないNBA。ラプターズとロケッツという、リーグ有数の強豪チーム同士による激突を日本で味わうことができることは、日本のバスケットボールファンにとって今から楽しみでならない。
なお、試合情報やチケット販売方法については、特設サイトに登録してチェックしていただきたい。
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