2019.07.17
6月21日(現地時間20日)にバークレイズ・センターで行われた「NBAドラフト2019」。年に1回、世界中からわずか60名しか指名されることがない一大イベントで、真っ先にアダム・シルバー(NBAコミッショナー)から名前を呼ばれたのは、デューク大学1年でアーリーエントリーしたザイオン・ウィリアムソンだった。
201センチ129キロの巨漢に、超人的な身体能力を兼ね備えたウィリアムソンは、まぎれもなくスーパースター候補生だ。今季のNCAAで、相手ディフェンダーをものともしないフィジカルの強さでアタックし、会場をどよめかせるド迫力のダンクや驚異的な跳躍力で相手チームが放った選手のショットをたたき落とし、誰よりも強烈なインパクトを放ってきた。
ウィリアムソンが持つ超人的な身体能力は、ケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)やビンス・カーター(アトランタ・ホークス)といった現役NBA選手さえも驚嘆させるほど。以前、カーターが「彼はすでにNBA入りの準備ができている」と言い切るほど、ウィリアムソンは体格やプレーがすでにプロ顔負けだったと言っていい。
ドラフト前から全体1位指名の筆頭候補に挙げられていたウィリアムソンだが、「子どもの頃から、NBAに行きたいと思っていたからね。(ドラフト全体1位指名されて)僕は本当になんて表現したらいいかわからないよ」と謙虚に答えていた。
デューク大でプレーした今季、ウィリアムソンはNCAAトーナメントも含めて計33試合に出場し、平均22.6得点8.9リバウンド2.1アシスト2.1スティール1.8ブロックをマーク。3ポイント(成功率33.8パーセント)は今後も磨いていく必要があるものの、フィールドゴール成功率68.0パーセントは称賛に値する。
ウィリアムソンが加入するニューオーリンズ・ペリカンズは、先日リーグ最高級のビッグマン、アンソニー・デイビスをロサンゼルス・レイカーズへトレードすることで合意に達したチーム。ウィリアムソンはドラフト指名後の会見で、自身についてこう語っている。
「僕はゲームを愛しているし、勝つことが大好きなんだ。チームが僕に対して必要とすることなら、なんでも率先してやるつもりさ。僕は勝者として皆に記憶されたいと思ってるんだ」。
来月行われるサマーリーグで、この男がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。今から楽しみでならない。
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