2019.10.25
6月21日(現地時間20日)に行われる「NBAドラフト2019」を直前に控え、各チームがあわただしくなってきた。
このイベント前に限らず、イベント当日や直後にドラフト指名した選手のトレードや、契約下にいる選手たちを交えたトレードが行われる可能性は十分ありそうだ。
ここでは、今年のドラフト上位指名候補に挙がっているRJ・バレット(デューク大学1年/カナダ出身)について、昨年バスケットボール殿堂入りした名司令塔スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)が絶賛していたので紹介したい。
カナダ出身のナッシュは、19日(同18日)に現地メディア『The Undefeated』へ掲載された記事の中で、「ドラフト指名された選手たちが今後どうなっていくかを予想するのは難しいものさ。でも彼(バレット)は良い選手、より優秀な選手になるチャンスを得たも同然さ」と言及。
デューク大学でザイオン・ウィリアムソンと共にプレーしたバレットは、NCAAトーナメントも含めて今季平均35.3分22.6得点7.6リバウンド4.3アシストを記録。201センチ91キロのバレットは、NBAではシューティングガードあるいはスモールフォワードでプレーすることが期待されている。
また、バレットはカナダ代表の一員として2017年にエジプトで行われた「FIBA U-19 ワールドカップ」へ出場し、主力として優勝へと導くなど、国際大会でも実績を残してきた。
NBAキャリアの中で、2度のシーズンMVPをはじめ、8度のオールスター選出、オールNBAチームには7度選ばれてきたナッシュは、バレットについてこう評していた。
「彼がMVPに2度も輝くかって? それはなんとも言えないな。(MVPになるのは)所属チームの事情や状況が大きくものを言うから。こればかりは誰にも分からないんじゃないかな。じゃあ彼がオールスターに8度選ばれるかって? それは間違いないよ」。
今年のドラフトは、全体1位でウィリアムソン、2位ではマレー州立大学のジャ・モラントが指名されるというのがもっぱらのウワサなのだが、カナダ出身のジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)はバレットを高評価。
「ザイオンは猛プッシュの影響で、明らかにRJのことを見劣りさせてしまっていると思う。確かに、ザイオンはチケットセールスには大きく影響するだろうね。でも僕からすれば、RJの方が今でも上だと思うよ」と同メディアへコメントしている。
今夏中国で開催される「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」で、マレーやアンドリュー・ウィギンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、トリスタン・トンプソン(クリーブランド・キャバリアーズ)らと共に、バレットもカナダ代表の一員として出場する可能性がある。
バレットがドラフトでどのチームに指名されるかは不透明ではあるものの、トップ5指名が確実視されている。カナダが誇る即戦力のスコアラーとして、バレットにはNBAの扉をこじ開けてほしいところだ。
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