2019.08.24
2018-19シーズンに見せたジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)の活躍ぶりは、NBAファンにとってはまだ鮮明に残っているものだろう。レギュラーシーズンに平均36.1得点を記録し、また1月24日(現地時間23日)にはバスケットボールの“メッカ”とも言われるマディソン・スクエア・ガーデンにて、キャリアハイとなる61得点を叩きだした。
ハーデンは昨シーズン中に、この他にも歴史的な数々のスコアリングの記録をマークし続けると、NBAにおけるトップスコアラー、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)という伝説的なエリートスコアラーたちと、いよいよ比較されるようになっていった。
話題が過熱してく中、この議論に拍車をかける存在が現れた。ロケッツのダリル・モーリーGM(ゼネラルマネージャー)である。現地メディアの『ESPN』によれば、彼はハーデンに関して、「事実であることは、マイケル・ジョーダンよりもジェームズ・ハーデンの方がより優れたスコアラーである」とコメント。
モーリーGMは続けて、「ジェームズ・ハーデンにボールを任せる時、彼へボールを手放してしまう前に、果たしてどれだけの攻撃を自ら作り出すことができるだろうか? それはつまり、オフェンスの奥深さを見定めるものであり、ジェームズ・ハーデンはNBAの歴史において、圧倒的にナンバーワンであるということだ」と述べ、オフェンスという個人技において、ハーデンこそが一番であることを断言した。
またモーリーGMは、「この考えに対しての反対意見というのは、納得のできることだ。そういう彼らは、『もし現代にマイケル・ジョーダンがいるとすれば、ジェームズ・ハーデンよりもやれるはずだ』というだろう。ありえることだろう」と想定した上で、「しかしNBAの歴史において、もしハーデンにボールを渡せば、他のチームがボールを持つ前に、果たしてどれだけの得点を彼のチームは重ねることができるだろうか。それがジェームズ・ハーデンだ。そしてこの意見は人々にとって、非常に不愉快であることを私はわかっている。しかしこれはまさしく事実である」と、自らが務めている球団のエースを絶賛した。
いつの時代も素晴らしい選手は誕生し続け、そのたびに歴史上偉大なプレーヤーたちと比較され、論争が広がることはよくあることだ。今回はバスケットボールの神様と呼ばれるジョーダンが登場したこと、またリーグの球団関係者の発言もあり、大きな話題になりそうだ。これらを目にしたファンは果たしてどう感じるだろうか。
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