2019.12.27

好調から一転して4連敗のレイカーズ…ロースター補強はトレードデッドライン間近か?

いよいよ壁にぶつかったレイカーズは、ロスターの再編成が必要だ©︎Getty Images
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補強とロースターの整理が必要なレイカーズ

 開幕からシーズン最初のおおよそ4分の1で素晴らしいスタートダッシュを決めたロサンゼルス・レイカーズ。球団のフランチャイズ記録と並ぶ戦績をマークするなど、周囲からは予想以上の強さに驚く声もあった。今夏オフシーズンはコーチ陣とロースターも大幅に変更したのにも関わらず、プレシーズン中の中国での遠征期間を経て結束力を高め、早い段階でケミストリー構築に成功。また研究熱心なフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)を中心としたコーチたちが、試合に向けてスカウティング等の準備を怠らないなど、真のプロフェッショナルたちが優勝のために集結している。

 だがロード戦と強豪チームとの試合が多い12月に突入してからは、なかなか勝ちきれずに試合終盤で苦しむ場面も増えてきた。主力選手のアンソニー・デイビスは右膝を、レブロン・ジェームズは胸筋と右股関節を負傷しており、遠征の疲労もあることだろう。それでも彼らはケガを押してまで試合に出場しているが、12月26日(現地時間25日)のロサンゼルス・クリッパーズとのクリスマスゲームでは111-106で敗れ、4連敗を喫した。

 『ESPN』によれば、この試合で右股関節を痛めたレブロンは、球団スタッフの勧めでリハビリに専念する可能性があると報じられた。そうなるとすればレブロンが不在でも安定して勝利できるように、レイカーズは兼ねてより懸念されているチームの弱点を克服し、課題を早急に解決する必要がある。こういった事態にある中で、レイカーズのロブ・ぺリンカGM(ゼネラルマネージャー)は、トレードによるロスターのアップグレードに関心があると、『The Athletic』のジョー・バードン記者が以下のように報じている。

今季はグリーンを筆頭に、チームを支えるガード選手が多い[写真]=Getty Images


 まず現在レイカーズは、第3の正統なスコアラー、ボールハンドラー、アウトサイドからのシュートを必要としている。今季のクリスマスゲームで活躍したカイル・クーズマは現在24歳で契約は来季まで残っており、レイカーズが補強を目指すならば、他球団が若い彼を獲得しようとするだろう。またケンテイビアス・コールドウェル・ポープは今季終了後にプレーヤーオプションを保持しているが、彼はトレードを承認するだろう。ぺリンカGMはチームのアップグレードに関心があるが、デッドライン間近まで動くことはない。

 レイカーズは優秀な選手が揃いながらも、ラジョン・ロンドアレックス・カルーソダニー・グリーンエイブリー・ブラッドリーなどガードプレーヤーが多く存在している。逆にウイングはディフェンスとフィジカルが課題のクーズマと、ベテランで34歳のジャレッド・ダドリー以外は、ベンチからレブロンを助けられるフォワードがいない。レブロンやデイビスはクリスマスゲームでもオフェンスをけん引しつつ、ディフェンスではカワイ・レナードポール・ジョージとマッチアップしなければならなかった。ただでさえケガを抱えている以上、負担を軽減させる必要がある。トレードデッドラインは来年2月7日(同6日)までであるが、それまでに放出候補を絞っていかなければならなそうだ。