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12月29日(現地時間28日)。NBAキャリア17年を誇るザック・ランドルフが、自身のツイッターで現役引退を表明した。
206センチ113キロという屈強な肉体と柔らかいシュートタッチで得点とリバウンドを量産したランドルフは、2001年のドラフト1巡目19位でポートランド・トレイルブレイザーズに指名されてNBAデビュー。
キャリア2年目となった2003年のプレーオフ。ダラス・マーベリックスとのファーストラウンドで平均13.9得点8.7リバウンドを記録し、頭角を現す。翌03-04シーズンから先発パワーフォワードに定着し、平均20.1得点10.5リバウンド2.0アシストを残し、MIP(最優秀躍進選手賞)に輝く。
06-07シーズンにはキャリアハイとなる平均23.6得点を挙げるなど、パワフルなプレーの数々でリーグ上位のパワーフォワードへと成長。その後ニューヨーク・ニックス、ロサンゼルス・クリッパーズを経て、09年7月にトレードでメンフィス・グリズリーズへ移籍。
するとランドルフはマイク・コンリー(現ユタ・ジャズ)、マルク・ガソル(現トロント・ラプターズ)、トニー・アレン(現未所属)らと共に、プレーオフ常連チームのコアメンバーへ。
ジャブステップやプルアップを駆使して放たれるジャンパー、力強いポストプレーとリバウンドでグリズリーズをけん引し、ガソルとは一時リーグ最高のフロントコートデュオと評される抜群のコンビネーションを見せた。
グリズリーズ在籍時の10、13年にはオールスター、11年にはオールNBAサードチームに選出され、8シーズン所属したグリズリーズでは平均16.8得点10.2リバウンドを記録。17年夏にサクラメント・キングスへと移籍したランドルフに対して、グリズリーズは背番号50を永久欠番にすることを発表するなど、グリズリーズのフランチャイズでとりわけ大きな足跡を残した。
通算1,116試合に出場して平均16.6得点9.1リバウンド1.8アシストを残したランドルフは、自身のツイッターでこんな言葉を残している。
「僕はこのゲームに自分の全てを捧げてきた。バスケットボールは今後も僕の一部であり続けるだろう。マリオン(インディアナ州/高校)からイースト・ランシング(ミシガン・ステイト大学)、ポートランド、ニューヨーク、ロサンゼルス、メンフィス、サクラメント、そしてその中で出会った全ての人たちへ、すばらしいキャリアを送ることができ、感謝を伝えたい。メンフィス・グリズリーズとメンフィスという街には特に感謝しているし、これからもずっと自分のホームになるだろう」。
ランドルフが今後、バスケットボール殿堂入りを果たすかどうかは分からない。ただ、“Z-Bo”として親しまれてきたビッグマンは、世界中のバスケットボールファンへ強烈な印象を与えてきたことは間違いない。
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