2020.04.01
今シーズン途中から、ポートランド・トレイルブレイザーズの一員としてここまでプレーしているカーメロ・アンソニー。キャリア17年目を迎えた35歳のベテランは、おおよそ1年ぶりにNBAのコートの戻ってきたにも関わらず、その得点力とシュート力は健在だ。ここまで32試合にスターターとして出場し、平均32.4分の中で16.1得点6.5リバウンド1.5アシストをマーク。1試合20得点を9回達成し、勝利を決定づけるクラッチショットも沈めている。
これまで長年にわたって多彩な得点バリエーションと爆発力を武器に、リーグを代表するスターとして活躍してきたカーメロ。しかしキャリアの年数と年齢を踏まえると、彼の引退は近い将来訪れることだろう。『ESPN』によると、カーメロは自ら引退に関してコメントしたそうだ。
昨季は強豪ヒューストン・ロケッツと契約を交わすも、双方の話し合いによって、わずか10試合で退団することになったカーメロ。その後は衰えやディフェンスが弱点であると不特定多数のリーグ関係者から厳しいコメントをされていた。しかしそれから約1年後の今季に機会が訪れ、ブレイザーズと1年契約を交わす。「この場所に居続けたい。僕にとってここはキャリアを終える場所のように感じるんだ。引退はもっと早くしていたかもしれない、けれどそうはならなかった。今はこうして、自分の人生とキャリアにおいてこの場所にいる。ここは僕にとって引退をしたいと思える場所なんだよ」と、現在は充実感に溢れた言葉を彼はつづっている。
「幸せだよ。この球団をとても気に入っている。ここへ来た時、歓迎パーティーのような感じだった」と話すカーメロ。契約当初の内容では無保証であったが、その後実力を認められて完全保証へと切り替わっている。彼がNBA復活に向けて着実にステップを踏む中で、ブレイザーズは道を示してくれたことだろう。
「コーチたちは驚くべき並外れたものを僕にもたらしてきた。僕がこのチームと若手選手たちを助けられることについて、ほとんど毎日僕らは話し合っている。僕が必要とすることに関しても」と、コーチングスタッフに関してもカーメロは高い評価をしている。そして彼は「(ブレイザーズにやってきた)1番初めの日から続くあらゆることすべてと皆とともに、ここまで試合に臨んでいるよ」と、最後は言葉を締めくくった。
12回のオールスター選出やオリンピック3連覇など、様々な実績をここまで残してきたカーメロ。将来的にバスケットボールの殿堂入りを果たす可能性は十分に高いが、引退の足音が少しづつ近づく中でも彼の勇姿を目に焼き続けたい。
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