2020.03.30

ウォリアーズ指揮官が2017年のNBAファイナルを振り返る「これまでの人生でもっともレベルの高いバスケットボール」

過去5シーズンは常にファイナルに進出していたカーHC [写真]=Getty Images
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カーHCが語る2017年NBAファイナル

 2016-17シーズン、当時はケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)がゴールデンステイト・ウォリアーズへ電撃移籍をした最初のシーズンであり、ウォリアーズは王座奪還に燃えていた。対してこの前のシーズンに、NBA史上1勝3敗から逆転優勝を果たしたクリーブランド・キャバリアーズは、絶対的エースであるレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)を中心に2連覇を目指していた。

 ポストシーズンではイースタン・カンファレンスを12勝1敗で制覇したキャブズと、ウェスタン・カンファレンスを12勝0敗で制覇したウォリアーズが最終的にファイナルで激突。激しい点の取り合いとなったが、ウォリアーズが第5戦で勝利し、優勝を果たしている。

『The Mercury News』によると、ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が、この2017年のNBAファイナルについて言及したそうだ。現役時代はシカゴ・ブルズでマイケル・ジョーダン氏(元ブルズほか/現シャーロット・ホーネッツ オーナー)と3連覇を経験し、サンアントニオ・スパーズ時代では、名将グレッグ・ポポビッチHCの下で2回の優勝を達成。選手時代からレベルの高い環境でプレーしてきたカーHCだが、2017年のファイナルこそが人生において最高のバスケットであったと以下のように語っている。

「あれこそが私がこれまでの人生で目にしてきた中で、もっともレベルの高いバスケットボールだった。我々がキャブズと4年間戦ってきた中では、2017年がクリーブランドのベストチームだったと思っていた。その前の2016年に、第7戦で我々を打ち破った時よりも、彼らはさらに手強い相手になっていた。ケビン・デュラントを加えて、健康状態も良好であり、闘争心に駆られて準備ができていたことを踏まえれば、我々もさらなる領域へ到達していた。だからこそあの時の競技レベルは最高潮だったんだ。特にオフェンス面に関しては目覚ましいものがあった」

 2014-15シーズンにウォリアーズのヘッドコーチに就任したカーHCは、そこから5年連続チームをファイナルへと導き、2015年、2017年、2018年とリーグを制覇。輝かしい実績とともに、常に高いレベルでバスケットを体現してきている。今季ウォリアーズは大きく負け越し、プレーオフ圏外ではあるが、来季にはクレイ・トンプソンが復帰する予定だ。今後2017年のNBAファイナルをさらに超えるバスケットを、カーHCは我々に見せてくれるのか注目したい。

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