2020.06.12

レイカーズのアシスタントコーチが語るチームケミストリー…レブロンを中心に悲願の優勝を目指す

今季素晴らしいケミストリーを形成しているレイカーズ[写真]=Getty Images
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レイカーズのケミストリー、レブロンの影響力について語るハンディAC

 今季はシーズン序盤から白星を重ねていき、ウェスタン・カンファレンスの首位に君臨しつつ7年ぶりのプレーオフ進出を決めたロサンゼルス・レイカーズ。ロースターとコーチングスタッフが大きく入れ替わったことで、システムの浸透やケミストリー構築にある程度の時間を要すると思われた。しかし周囲が予想していた以上の早さで完成度を高め、レブロン・ジェームズを中心に2010年以来の優勝を目指している。

 今シーズンの優勝候補の1つとされているレイカーズだが、ここまでのチームの快進撃を揺るぎないものと確信している人物がいる。今季からレイカーズのコーチングスタッフの一員として活躍するフィル・ハンディAC(アシスタントコーチ)だ。彼はもともと2011年から2013年までレイカーズの選手育成コーチを、2013年から2018年までクリーブランド・キャバリアーズでアシスタントコーチを務めていた。また昨季はトロント・ラプターズでもアシスタントを務めており、これまでコービー・ブライアント(元レイカーズ)、レブロンやカイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)というスーパースターたちと仕事をしてきた経歴がある。

『Battle for L.A. Podcast』に出演したハンディACは、今季のレイカーズについて言及。「過去5年間ファイナルに進出できたことは、非常に恵まれたことだと感じている。だが誰かに、レブロンに聞いたとしても(ファイナル進出は)保証されているものではない。唯一言えるのは、その可能性と優勝のための競争力がこのチームには十分にあることだ」と、今シーズンの手応えを語る。

 またレブロンについては、「こうしてまた仕事ができていい気分だ。私とレブロンはクリーブランドで4年間仕事をし、今はこうしてロサンゼルスにやってきた」と、話すハンディAC。「そして現在はボーゲル(フランク・ボーゲル ヘッドコーチ)のスタッフの一員として、この球団が高い地位へ戻れるように尽力している。ここまでは素晴らしいシーズンだよ」と、古豪の王者奪還についても言及している。

今季開幕から好調のレイカーズ。チームの雰囲気も良好だ[写真]=Getty Images

今季はリーダーレブロンを中心に一致団結しているレイカーズ

 今シーズンのレイカーズは連勝記録も多々あり、数字だけなら順調に勝ち進んできたようにみえるかもしれない。しかし今季は主力選手のケガに苦しみ、中にはレブロンやアンソニー・デイビスが不在の中でも戦わなければいけない試合もあった。しかしそういう困難な状況でもケミストリーが乱れることなく、ここまでこれたのは、1つレブロンのリーダーシップがあったからだろう。ハンディACは、「オールスターブレーク後のレブロンについて知っていることは、彼がプレーオフに向けてギアを上げ始めたこと。彼の雰囲気が切り替わった時、チームは彼に従った。仲間同士で連携し、ハードに戦い、向上している」と話し、レブロンを中心にチームがまとまりをみせている様子がうかがえる。

写真は2018年。ハンディACはこれまで数々のスーパースターたちと仕事をしてきた[写真]=Getty Images


 さらにハンディACは、レブロンの影響を受けたほかのメンバーについて、「より意識を研ぎ澄まし、ゲームプランに集中し、もっと長い期間で効力を発揮できるように力を尽くしている。いいリズムを模索しているチームの様子がわかると思う」と語る。「このシーズンをとおして、皆が毎日向上しているのを感じていた。お互いを理解し、どのように連携するかを学んだ。我々は完璧ではなかったし、我々を苦しめる多くの試合がまだ残っていた。だが一貫して成長していく道を探そうとしていた」とも説明している。彼の言葉から、彼らが何故素晴らしいパフォーマンスを発揮できているのか、その理由の一端が見えてくる。

 今季は一度シーズンが中断となってしまったが、その間もメンバー同士で連絡を取り合い、バスケットボールのマインドをキープしてきたレイカーズ。無事にシーズン再開となれば、レブロンを中心に優勝を目指す彼らの今シーズンの行く末を改めて見届けたい。

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