2020.07.31
7月3日(現地時間2日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズのオールスターガード、ベン・シモンズが『Zoom』を用いたメディアとの会見に登場。
キャリア3年目の今季は平均35.7分16.7得点7.8リバウンド8.2アシストに加え、リーグトップの2.1スティールをマークし、2年連続のオールスター入りを果たした。
ところが、シーズン中断前の10試合のうち、9試合を欠場。背中の神経圧迫に苦しみ、ケガを負ったまま自粛期間を迎えたのだが、現在は健康体を取り戻しており、自信をのぞかせていた。
「開幕した時よりも、今の方がいい状態にあると感じてる。ケガをしてからというもの、俺は今までに何が起こるか、いつ始まるのかに備えてずっとトレーニングしてきた。今は最高の状態だと感じてる」。
シーズン中断により、チームのトレーニング施設も使用できなかったものの、シモンズは「シーズン中にサイズをキープするのは難しい。だから俺はその期間(中断期間)をリセットすることにあてたのさ」と切り出し、「ピラティスはほぼ毎日やることができたし、ウェイトリフティングもして自分の身体をケアしてきたから、今は100パーセントの状態に戻ることができた」と発言。
シモンズはこの中断期間にケガを完治させただけでなく、筋肉の増量にも成功。208センチ104キロというビッグマン並みの身体をさらに強化したというわけだ。
「(今の俺は)もっと爆発的になったのは当然だけど、より制御されたと思うね。コートに立てば、よりコントロールできるようになると感じてる。自分の身体でどれだけ多くのことができるかは分かってる。今はすごくいい状態だと思うね」とシモンズ。
シクサーズではジョエル・エンビードも中断期間に精力的にトレーニングをこなしており、第二幕へ向けて上々の仕上がりを見せていると言っていいだろう。イースタン・カンファレンス6位のシクサーズは、5位のインディアナ・ペイサーズと同率の39勝26敗(勝率60.0パーセント)。
今季は極端にホームで強く、アウェーで脆いという戦績なのだが、ミルウォーキー・バックス、トロント・ラプターズ、ロサンゼルス・レイカーズ、ロサンゼルス・クリッパーズといったリーグ上位チーム相手にも勝利を収めており、シモンズは今季のチャンピオンシップ争いにも自信を見せていた。
「俺たちはリーグでもベストなチームたちを倒してきたから、彼らとやり合う準備はできてる。このチームは若く、健康なチームだから、この機会を楽しみにしてる。俺たちはどれほど多くのことができるか分かってるからね」。
シクサーズはトレーニングキャンプを行い、3試合のスクリメージ(練習試合)を経て、シーディングゲーム(順位決定戦)の初戦で8月2日にペイサーズと激突する。
もともとディフェンスはリーグ上位の戦績を残していたため、エンビードが第4クォーターで大黒柱として活躍し、シモンズが攻防両面で爆発力を持ち込めば、シクサーズが相手にとって厄介なチームになることは間違いない。
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