2020.09.03

【NBAプレーオフ14日目】準決勝最後の1枠はロケッツに決定! ヒートはバックス相手に渾身の2連勝

勝敗を決する重要な場面で見事なブロックを決めたハーデン[写真]=Getty Images
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 9月3日(現地時間2日)、「NBAプレーオフ2020」の14日目が行われた。

 ウェスタン・カンファレンス1回戦、ヒューストン・ロケッツとオクラホマシティ・サンダーは3−3でシリーズ第7戦を迎えた。エースのジェームズ・ハーデンがオフェンス面で苦しむ中、前半終了時61−59とわずかにリードを奪ったロケッツ。一方サンダーはこれまでディフェンス面での活躍を期待されて起用されてきたドラフト外ルーキーのルージェンツ・ドートがオフェンス面でも躍動する。

 第4クォーター残り4分38秒、ドートのこの日6本目のスリーポイントにより99−99の同点に。その後ハーデンのレイアップによってロケッツがリードするが、残り1分42秒、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーのスリーポイントで101−102とサンダーが逆転する。しかし、ロケッツもすぐさまPJ・タッカーのシュートで再逆転し、103−102で迎えた残り4.8秒、ドートの逆転を狙うスリーポイントをハーデンが渾身のブロックで阻んで勝負あり。最終スコア104−102でロケッツがロサンゼルス・レイカーズが待つ準決勝に駒を進めた。

 ロケッツはハーデンが17得点と攻撃面では不調に終わったものの、エリック・ゴードンロバート・コビントンが21得点、ラッセル・ウエストブルックが20得点と周りがカバーして重要な第7戦を制した。サンダーはドートのキャリアハイ30得点に加え、アレキサンダーが19得点、クリス・ポールが19得点11リバウンド12アシストのトリプルダブルをマークするも一歩及ばず。白熱したシリーズはサンダーの有望な若手選手たちにとって苦い経験となった。

試合時間残り0秒にバトラーが決めたフリースローが決勝点に[写真]=Getty Images

 一方、イースタン・カンファレンスではマイアミ・ヒートとミルウォーキー・バックスの準決勝第2戦が行われた。第1戦では第5シードのヒートが首位バックスを相手に先勝、この試合も第1クォーターから猛攻を仕掛け、38−29とヒートがリードする展開に。

 バックスはスリーポイントが効果的に決まらず、点差を縮めきれないまま90−86で最終ウォーターを迎える。113−109でヒートがリードして迎えた残り8.5秒、スローインの場面で前からプレッシャーをかけたバックスがボールを奪うことに成功。そのままブルック・ロペスがゴール下のシュートを決め、点差を2点に縮める。その後ジミー・バトラーがフリースローを1本沈め、残り4.3秒。クリス・ミドルトンがスリーポイントラインでファールを貰い、土壇場でフリースローを獲得。3本ともきっちりと沈め、114−114の同点となる。

 このままオーバータイムかと思われたが、第4クォーター終了間際のバトラーによるラストショットに対し、ヤニス・アデトクンポが痛恨のファール。試合時間残り0秒の中、バトラーが与えられた2本のフリースローをしっかりと沈め、116−114でヒートが勝利を飾った。

 ヒートはゴラン・ドラギッチの23得点を筆頭に7人が二桁得点を挙げ、首位相手に渾身の2連勝となった。バックスはアデトクンポが29得点14リバウンド、ミドルトンが23得点、ブルック・ロペスエリック・ブレッドソーが16得点とスタメンがしっかり得点を重ねたが、勝ちきることができず悔しい敗戦に。続く第3戦はカンファレンス・ファイナル進出に向けて負けられない一戦となる。

【試合結果】
〇1回戦
オクラホマシティ・サンダー 102−104 ヒューストン・ロケッツ

〇準決勝
マイアミ・ヒート 116−114 ミルウォーキー・バックス

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