2020.09.17
8月30日(現地時間29日、日付は以下同)に行なわれたプレーオフ ファーストラウンド第5戦。ロサンゼルス・レイカーズはポートランド・トレイルブレイザーズを131-122で下したことで、4勝1敗でシリーズを制し、2012年以来初のカンファレンス・セミファイナル進出を果たした。
レイカーズはシリーズ初戦こそブレイザーズに黒星を喫したものの、翌第2戦から4連勝。ウェスト準決勝ではヒューストン・ロケッツとオクラホマシティ・サンダーのシリーズ勝者と激突することとなる。
「相手はフェニックス(サンズ)と並んでバブル(第二幕の開催地)でベストなバスケットボールをプレーしていた。俺たちはそこで自分たちのベストなゲームをしようと臨み、試合が進むにつれて成長していくことができた」。
シリーズ最終戦でトリプルダブル(36得点10リバウンド10アシスト)をマークしたレブロン・ジェームズはそう振り返り、自身は14度のプレーオフ1回戦負けなしとした。
そして今季からレイカーズへ加入したADことアンソニー・デイビスは、ゲームハイの43得点に9リバウンド4アシストでゲームを支配。レイカーズの選手2人がプレーオフで共に35得点以上を挙げたのは2002年のNBAファイナル第3戦以来初。
シャキール・オニール(元レイカーズほか/35得点)とコービー・ブライアント(元レイカーズ/36得点)がニュージャージー・ネッツ相手に計71得点をたたき出して以来、約18年ぶりの快挙となった。
特に43得点を奪ったデイビスはフィールドゴール成功率77.8パーセント(14/18)と圧巻のパフォーマンスを披露。『StatMuse』によると、プレーオフでフィールドゴール成功率75.0パーセント以上で40得点以上を挙げたのは2011年5月18日にオクラホマシティ・サンダー相手にフィールドゴール成功率80.0パーセント(12/15)で48得点をマークしたダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)以来初。リーグ最高級のビッグマンとして君臨するデイビスは、超人的なパフォーマンスを見せたと言っていい。
そのデイビスは、ブレイザーズとのシリーズを終え、「俺たちがトランジションで走って、最高のディフェンスをして、互いのためにプレーし、(相手に対して)好戦的にプレーするというレイカーズのバスケットボールをしている時は、打ち負かすのがタフなチームだと思うね」と切り出し、こう続けた。
「第1戦はディフェンスの範囲が定まり切れてなかった。特に終盤にね。ショットも決め切れなかったし、走ることもなかった。好戦的にプレーしていたとは言えなかったんだ…。それが敗戦へとつながったが、これらの敗因を分析して活かしたことで、第2戦から第5戦を続けて勝利することができた。つまり、俺たちは倒すことが困難なチームだということ。俺たちは最高のチームなんだと分かってる」。
ロケッツとサンダーのシリーズは第5戦を終えてロケッツの3勝2敗。レイカーズはレギュラーシーズンの戦績でロケッツ相手に1勝2敗、サンダー相手に3勝1敗。シーディングゲーム(順位決定戦)では両方のチームに黒星を喫しているため、ウェスト準決勝に向けて万全の準備をしておきたいところだ。
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