2020.10.31

ペリカンズ指揮官がイングラムとザイオンという“最もユニークな若手デュオ”を語る

イングラム(左)とザイオン(右)[写真]=Getty Images
国内外のバスケ情報をお届け!

 10月30日(現地時間29日)。ニューオーリンズ・ペリカンズの新ヘッドコーチ(HC)に就任したスタン・バン・ガンディは、『NBA.com』へ掲載された記事の中でペリカンズについてこのように語っていた。

「このチームはすばらしいペースでプレーできることを証明している。それに選手層もすばらしく、多くの選手がシュートできる」。

 今季のペリカンズはウェスタン・カンファレンス13位の30勝42敗に終わったものの、48分間のレギュレーションにおけるポゼッションを指すペースでリーグ2位の103.7を記録しており、3ポイント成功率でリーグ7位の37.0パーセントを記録。

 JJ・レディックの180本を筆頭に、ブランドン・イングラム(150本)、ロンゾ・ボール(148本)、ドリュー・ホリデー(122本)、ジョシュ・ハート(121本)と、5選手が120本以上の3ポイントを沈めている。

 そしてこのチームには今季オールスターに初選出され、MIP(最優秀躍進選手賞)を手にしたイングラム、昨年のドラフト全体1位指名で入団したザイオン・ウィリアムソンというヤングコアがいる。

「このチームにはリーグ全体で見ても、最もユニークな若手が2人もいる。ブランドンはリーグのMIPになった選手。彼は本当に高く、長さのある選手であり、ポイントガードのようにプレーできる。それにフロアのどこへでも行けるし、シュート力もあるんだ」とバン・ガンディHC。

 201センチ86キロのイングラムは、4年目となった今季ブレイクし、平均23.8得点6.1リバウンド4.2アシスト1.0スティールを残し、3ポイントも向上を見せた。今年制限付きフリーエージェント(FA)になるものの、ペリカンズと高額で再契約を結ぶことが濃厚な23歳だ。

 また、ザイオンについて指揮官は「私はザイオン・ウィリアムソンを(誰かと)比較することをまだ知らない。彼のプレースタイルは実にユニークだ。でも彼はシーズンの大部分をケガのため欠場していた。にもかかわらず、非常に生産的かつ効率的なプレーをしていた。ああいう選手はめったにいない。彼を中心に構築できることは山ほどある」と期待を寄せている。

 膝の負傷により出遅れたことで、ザイオンは開幕45試合目でようやくNBAデビュー。だが10代のNBA選手としては史上最長となる13試合連続20得点以上をたたき出し、オールルーキーファーストチーム入りを果たした。

 198センチ128キロの巨漢ながら爆発的な身体能力を誇る20歳は、24試合の出場で平均22.5得点6.3リバウンド2.1アシストにフィールドゴール成功率58.3パーセントという好成績を残している。

 体重管理やコンディショニングなど課題はあるものの、バン・ガンディHCが話したように、リーグ全体を見渡してもユニークな才能の持ち主と言っていい。来季に向けて、新たに就任した指揮官がペリカンズをどのようにしてプレーオフチームへと押し上げるのか。今後の動向に注目していきたい。

BASKETBALLKING VIDEO