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昨季は球団として10年ぶりの優勝を果たしたロサンゼルス・レイカーズ。2010年に2連覇を達成して以降は徐々にチームは低迷していき、6年連続でプレーオフに進出できないなど、リーグ屈指の古豪はまさしく苦しい時代を歩んでいた。しかし今年はレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス、ほかにもベテラン選手や若手選手らが結束し、球団通算17回目のチャンピオンシップに輝いた。
この悲願の優勝を喜ぶレイカーズOBが存在する。1996年から2004年、2007年から2012年までレイカーズでプレーし、5回の優勝を経験したデレック・フィッシャーである。彼はチームのレジェンドであるコービー・ブライアント(元レイカーズ)と同じ1996年にドラフト指名されており、彼の数少ない信頼できるチームメートだったことで有名だ。
『Clutch Points』のトマー・アザリー記者によれば、10年ぶりに王座へ返り咲いたレイカーズについてフィッシャーは、「素晴らしいことだ。特に今年達成できたことは、多くの理由を持って戦ってきた彼らとって、これまでの優勝とは全く異なる意味がある。だからこうして彼らが成し遂げた姿をみていると、喜びに満ち溢れていると思う。彼らはさまざまな称賛や名誉に値するよ」とコメントしたそうだ。彼が言うように、昨季が異例のシーズンであったことは間違いない。今年1月にはコービーが不慮の事故で亡くなり、シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、隔離環境である“バブル”によって再開されたからだ。
「彼らは今、来季もう一度優勝するチャンスに恵まれている。それはロサンゼルスとレイカーズファンにとっても素晴らしいことだ」とも、フィッシャーは語る。現役時代は重要な場面でクラッチショットを何度も沈めるなど活躍してきた彼は、2000年から2002年までの3連覇と、2009年と2010年の2連覇を経験。来季のレイカーズにも連覇を期待していることがうかがえる。「重ねて言うけれど、彼らがここまで歩んできた道のりを振り返ると、本当に多くの称賛に値すると思う」と、最後はあらためて賛美の言葉をつづった。
新シーズンが今年の12月に開幕すると決定したことで、10月まで戦っていたレイカーズにとっては非常に慌ただしいオフシーズンになっていることは間違いない。選手たちの心身のリカバリーや来季に向けてのコンディショニングが必要であり、また戦力を維持することも大きな課題だ。OBであるフィッシャーからも連覇を期待されているが、古豪復活を遂げたレイカーズには今後ますます大きな注目が集めるだろう。
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