2021.03.22
2月16日(現地時間15日、日付は以下同)。クリーブランド・キャバリアーズは、アンドレ・ドラモンドのトレードが成立するまで、プレーさせないことになると『ESPN』が報じた。
これはキャブズのコビー・アルトマンGM(ゼネラルマネージャー)と、ドラモンドの代理人を務める『Excel Sports』のジェフ・シュワルツが話し合った末に決断したことだと同メディアが報じており、3月26日のトレードデッドラインまでにケガをさせない方針だという。
ドラモンドは昨季途中にデトロイト・ピストンズからトレードでキャブズへ加入。昨季終了後、今季の契約(プレーヤーオプション)を行使して残留し、開幕から先発センターとしてプレー。ここまで平均28.9分17.5得点13.5リバウンド2.6アシスト1.6スティール1.2ブロックを残していた。
ところが、キャブズは1月14日に合意に達した4チーム間のトレードで、ブルックリン・ネッツからビッグマンのジャレット・アレン(とトーリアン・プリンス)を獲得。2月はここまで出場した6試合全てで先発を務めるも、平均25.2分14.3得点8.3リバウンド2.2アシストと成績下降。
2月16日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦にも敗れて8連敗を喫したキャブズは、27歳のドラモンドではなく、22歳のアレンを先発センターとして起用していく方針を明らかにした。
NBAキャリア9年目のドラモンドは、208センチ126キロのビッグマンで、昨季までの3シーズン連続を含む計4度のリバウンド王に輝いており、オールスターに2度選出された実績を持つ。
今季年俸は約2875万ドル(約30億1875万円)と超高額だが、契約は今季限り。ビッグマンを強化したいトロント・ラプターズがドラモンド獲得に向けて話し合いをしていると『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。
また、もしトレード先が見つからず、ドラモンドがどうしてもプレーしたいとなった場合はキャブズと契約のバイアウトをして制限なしフリーエージェントとなる可能性がある。そうなった場合はネッツやダラス・マーベリックスが獲得に動くかもしれないと同記者が報じている。
27歳と働き盛りのドラモンドは、ビッグマンとしてリーグ屈指の実績を残す実力者。チーム側との話し合いの末とはいえ、このままケガを回避すべくコートに立てないのはつらいはず。
キャブズ、ドラモンドの双方にとってベストなシナリオは、デッドラインを待たずにトレードが成立することだろう。
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