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シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)は現役時代、規格外の重戦車として相手に恐れられていた。216センチ、147キロの大巨漢とは思えないしなやかさに対戦チームはなす術なく、シャックは毎試合のようにインサイドを制圧。4度のNBAチャンピオンのほか、2度の得点王、10度のフィールドゴール成功率1位という記録が、そのアンストッパブル加減を証明している。
現在は『TNT』の解説者として活躍するシャックだが、現役時代には自身が特定の選手の個人的ファンという理由から、試合中、それらの選手と対峙しても好きなことをやらせていたという。
シャックは、過去に『Bleacher Report』のアダム・レフコイのインタビューにおいて、執拗にディフェンスをしなかった選手の具体名を明かしている。
「多分(ドウェイン・)ウェイドは知っているだろうが、俺には告白しなければいけないことがある。俺自身が大ファンだからという理由で、試合中にやりたいようにやらせていた選手が4人いるんだ。ホワイトチョコレート(ジェイソン・ウィリアムス)、ヴィンス・カーター、AI(アレン・アイバーソン)、そしてトレイシー・マグレディだ」
「俺たちはAIと対戦する度に、彼のクロスオーバーを見るのを楽しみにしていた。俺は何度も彼のショットをブロックすることができたけど、ブロックしたくなかったんだ」
Diesel’s explanation: pic.twitter.com/G9vYOvW9gW
— Bleacher Report NBA (@BR_NBA) February 21, 2021
シャックが、アイバーソンのファンであることを公言したのはこれが初めてではない。現に、レイカーズで背番号34を永久欠番に持つ同選手は、元チームメイトのコービー・ブライアント(元レイカーズ)やマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とあわせて、アイバーソンを自身が選ぶベスト5に選出していた。
また、アイバーソン自身もシャックには大きなリスペクトを抱いている。AIは数年前、「歴代NBA選手のなかでチームメートになりたかった選手は?」というファンからの質問に対して「シャック」と返答していた。
奇遇にも、この2人は同年に名誉あるバスケットボールの殿堂入りを果たした。セレモニー中に両者が仲睦まじそうに会話をしている姿を、未だ鮮明に覚えているファンも少なくないだろう。
いずれにせよ、“時効”だからこそ暴露できたシャックのエピソード。もし、現役時代だったからパートナーのコービーに叱咤されていたに違いない。
文=Meiji
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