2021.08.28
4月3日(現地時間2日、日付は以下同)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で、トロント・ラプターズは130-77の53点差で大勝し、今季19勝目を手にした。
とはいえ、チームはここ15試合でわずか2勝。一昨季のNBAチャンピオンは、49試合を終えてイースタン・カンファレンス11位の19勝30敗と低迷が続いている。
「負けるのは楽しくない。一番難しいのは、その中で一丸となってプレーすることなんだ。僕らはここまでそれをやっている。この試合はあくまで1勝にすぎない。僕らは連勝していく必要がある」。
今季チームトップの平均20.4得点7.4リバウンドを記録するパスカル・シアカムはウォリアーズ戦後にそう語り、勝利を重ねていくことをチームに課した。
ラプターズは3月26日のトレードデッドラインでノーマン・パウエル、テレンス・デイビス、マット・トーマスを放出し、ギャリー・トレントJr.とロドニー・フッド、さらにはドラフト2巡目指名権とトレードエクセプションを獲得。特にトレントJr.はスターターとして5試合に出場し、平均16.8得点に3ポイント43.2パーセント(平均3.2本成功)と活躍を見せている。
昨季まで7シーズン連続でプレーオフに進出しているイーストの強豪は、まずプレーイン・トーナメント出場圏内であるイースト10位まで順位を上げていく必要があり、今後も勝ち続けていかなければならない状況である。
だが、ニック・ナースHC(ヘッドコーチ)は5日の練習後に行なわれた会見でタンキングについて聞かれて「私は好きじゃない」と否定し、「我々は今でも勝利すべくプレーしている。プレーオフに出場するためにプレーしているんだ」と、今年のドラフト上位指名権獲得のために黒星を重ねることを拒んでいた。
ラプターズにはシアカムのほか、カイル・ラウリーやフレッド・バンブリート、OG・アヌノビー、クリス・ブーシェイ、アーロン・ベインズといった選手たちが在籍。2ウェイ契約を結ぶ渡邊雄太もここ3試合連続で出場しており、エネルギッシュなプレーを見せている。
6日のワシントン・ウィザーズ戦で、渡邊と八村塁による今季初の日本人対決が実現するかどうかは、右肩の張りで前試合を欠場した八村のコンディション次第だが、今のラプターズが欲しているのは勝利のみ。相手がどこであろうとハングリーな姿勢で全力で勝ちに行くに違いない。
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