2021.04.21

ラプターズと本契約の渡邊雄太がメディア対応…「素直にうれしく思います」

ラプターズと本契約した渡邊雄太が会見
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 ラプターズと本契約を結んだ渡邊雄太が21日(現地時間20日、日付は以下同)、オンラインで会見に応じ、「プレシーズンから含めて認めてもらったうえでのコンバートなので、素直にうれしく思います」と喜びを語った。

 同選手は今シーズン開幕前にラプターズのトレーニングキャンプへ参加し、その後2ウェイ契約を締結。ここまで39試合の出場で1試合平均13.4分4.0得点3.3リバウンド0.7アシストをマークしている。主にディフェンス面を評価されて出場機会を得ていたが、直近3試合で2ケタ得点を挙げ、課題とされていたオフェンス面を克服。念願の本契約を勝ち取った。

 渡邊は本契約を結んだことについて、「3シーズン2ウェイ契約でやってきて、なかなか結果が出なかったり苦しい時期もありましたが、その中で目に見える結果として何かを得られるというのはすごくありがたいこと。それが自分のモチベーションになるので、これに関しては素直に喜んでいいのかなと思っています」と笑顔で話した。

 1月こそ一定のプレータイムを得たものの、2月と3月はケガの影響やチーム事情もあって出場時間が減少。歯がゆい時間を過ごすことも少なくなかったが、それでも渡邊は努力を続けた。

「過去3年間こういう世界にいるので、それなりの努力で大活躍している選手を何人も見てきました。世の中不公平だと感じることがすごくあったんですけど、でも自分はそういう選手と比べて才能があるわけでもないし、体が強いわけでもない。自分に何が残されているかと考えた時に、努力することしかなかった。最終的にシンプルなところに戻ったということです」
 
 そして、どんな時でも支えてくれる存在も大きかったと話す。「両親の存在が大きかったし、親友や日本での恩師を含めてダメな時も僕を信じてサポートしてくれた人が僕の身近にいたということがすごく大きな支えになりました」

 周囲の人間に支えられ、たゆまぬ努力を続けた結果、4月15日のサンアントニオ・スパーズ戦から3試合連続で2ケタ得点をマーク。オフェンスでも目に見えた数字を残せるようになったが、そのきっかけとなったのが3日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦だったという。

「ウォリアーズ戦で第3クォーターの終わりから試合終了までプレーし、久しぶりに長い時間使ってもらえました。そこであまりできていなかったリング周りのフィニッシュができたので、あの試合が好調につながるきっかけになりました」

 改めてNBAのスタートラインに立った渡邊。「ベンチから出ていつもどおりエナジーを出し、ディフェンスをやってオフェンスで積極性を見せることで流れを変える選手になり、最終的にチームの勝ちにつながるプレーができる選手になっていきたいと思います」と決意を新たにした。
 
 

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