2021.05.29
5月7日(現地時間6日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツのジェームズ・ハーデンが会見に登場し、プレーオフ前の復帰について「自信はある」と答えた。
昨季まで3シーズン連続で得点王に輝いているハーデンは、今年1月にヒューストン・ロケッツからネッツへトレードで移籍。ネッツではポイントガードを務めており、34試合の出場で平均37.3分25.4得点8.7リバウンド11.0アシスト1.3スティールと、依然としてリーグ最高級のパフォーマンスを見せていた。
ところが、現在はハムストリングの張りによって無期限の離脱となっており、1か月以上も欠場が続いている。
ハーデンが「ポストシーズンが始まる前に、数試合をプレーする機会を手に入れられたら、というのが今のプランだ。今はその日にできることを精いっぱいやっていこうとしている」と話していることから、早ければ来週中に戦列復帰できる可能性がある。
ネッツは7日のダラス・マーベリックス戦を落としたことで4連敗となり、イースタン・カンファレンス2位の43勝24敗。首位のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(45勝21敗)とは2.5ゲーム差へと広がり、3位のミルウォーキー・バックス(42勝24敗)が0.5ゲーム差まで迫っている状況。
残り5試合のうち数試合をハーデンがプレーするとなれば、デンバー・ナゲッツ戦(9日)、シカゴ・ブルズ戦(12日)、サンアントニオ・スパーズ戦(13日)、ブルズ戦(16日)、クリーブランド・キャバリアーズ戦(17日)のうち、複数の試合に出場してプレーオフへ臨むのが現時点における理想のシナリオと言えるだろう。
レギュラーシーズン最終盤ながら、ネッツはハーデンとケビン・デュラント、カイリー・アービングがそろって出場したのは7試合(5勝2敗)のみというのは長丁場のプレーオフを戦い抜くうえで懸念事項ではあるものの、ハーデンは意に介さない。
「多くのチームは(俺たちほどの)タレントを持ち合わせていない。俺たちはその面については問題ない。エリートなチームだからな」と話しており、さらにこう続けた。
「このチームのマインドセットは、俺たちが健康体でポストシーズンを迎えることができれば、自分たちの望む場所へと行けるということ。俺たちにはそのチャンスがあるのさ」。
ハーデンが欲してやまないもの、それはもちろんチャンピオンシップを勝ち取ることだ。「キャリアにおいて、俺はヒューストンにいた頃からポストシーズンですごく長い時間をプレーしてきた。そして今、俺は自分の身体と精神の両面をクリアにしてポストシーズンを迎えるチャンスを手にしたんだ。(プレーオフでは)16勝しなきゃいけない。それが究極のゴールであり、それこそ俺がブルックリンへやって来た理由なのさ」とハーデンは意気込む。
今季の覇権争いの行方は混沌としているものの、豪華戦力を有するネッツを候補から除外することはできないだろう。そして約1か月ぶりに戦列復帰することが期待されるハーデンのコンディションは、チャンピオンシップをかけた戦いを大きく左右する可能性があるだけに、この男のパフォーマンスからは目が離せない。
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