2021.05.22

グリズリーズを見事POへと導いたジャ・モラント「僕らにとって大きな成果だけど…」

見事プレーオフ進出を決めたモラント(左)[写真]=Getty Images
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「僕とディロンにとって、仕事はまだ残っている。プレーオフ進出を決めたことで終わりなんかじゃないんだ」

 5月22日(現地時間21日、日付は以下同)に行なわれたプレーイン・トーナメント最終戦。ウェスタン・カンファレンス9位のメンフィス・グリズリーズが同8位のゴールデンステイト・ウォリアーズとの大一番を延長の末に117-112で制し、4年ぶりのプレーオフ進出を決めた。

「この勝利が僕ら全員にとって大きな成果だというのは分かっているよ」と試合後に語ったのは、昨季の新人王ジャ・モラント。グリズリーズは昨季の第二幕として行なわれたシーディングゲーム(順位決定戦)で負け越し、史上初となったプレーイン・ゲームでポートランド・トレイルブレイザーズに敗れたことでプレーオフ進出を逃していただけに、会心の勝利だったに違いない。

 第4クォーター残り1分12秒。グリズリーズはペイントエリアで効果的な働きをするヨナス・バランチュナスがファウルアウトとなったことで窮地に追い込まれるも、カイル・アンダーソンがフリースロー2本を決めて2点をリード。だが残り33.2秒にアンドリュー・ウィギンズのアリウープで同点とされて延長へ。

 すると延長ではバランチュナスに代わって入ったエグゼイビア・ティルマンが先取点を挙げ、グレイソン・アレンの2連続3ポイントでグリズリーズが4点リードを手にする。その後ウォリアーズも負けじとドレイモンド・グリーン、ジョーダン・プールの長距離砲で逆転に成功し、残り1分50秒に2点差をつける。

 だがそこからモラントのアシストでティルマンが3ポイントをヒット。そしてモラントが2本連続でフローターを放り込み、グリズリーズが競り勝った。

 この試合ではモラントが5本の3ポイント成功を含む35得点に6リバウンド6アシスト4スティール、ディロン・ブルックスが14得点、4本の3ポイントを沈めたアレンが12得点4スティール、ティルマンが11得点7リバウンド3スティール、ジャレン・ジャクソンJr.とデズモンド・ベインがそれぞれ10得点、バランチュナスが9得点12リバウンドをマーク。

 一方、ウォリアーズではステフィン・カリーがゲームハイの39得点に5アシスト3スティール、ウィギンズが22得点10リバウンド2ブロック、プールが19得点、グリーンがトリプルダブル(11得点16リバウンド10アシスト)、ケント・ベイズモアが10得点を残すも、プレーイン・ゲームで2連敗を喫して今季終了となった。

 モラントはカリーへ「これまでで最高のマッチアップだった。彼にはMVPを与えてくれ!」とツイッターで敬意を表しつつ、こうも話していた。

「僕とディロンにとって、仕事はまだ残っている。プレーオフ進出を決めたことで終わりなんかじゃないんだ。僕らはユタと対戦するために振り返らないといけない。相手はリーグでベストレコードを残したチームなのだから」。

 モラントがそう語ったように、グリズリーズは24日からユタ・ジャズとのファーストラウンドが待っている。今季はここまで3戦全敗も、そのうち2試合は4点差以内の決着だっただけに、若手主体のグリズリーズがどこまで食らいつくことができるのか、注目したいところだ。

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