2021.07.11
東京オリンピックに出場するアメリカ代表は、7月7日(現地時間6日、日付は以下同)からラスベガスでトレーニングキャンプを開始しており、現在は若手ぞろいのセレクトチームが練習相手となり、汗を流している。
大会4連覇を目指す今大会。このチームで最も大物と言えるのがブルックリン・ネッツのケビン・デュラントだ。NBAで2度の優勝とファイナルMVP、1度のシーズンMVPに加え、オールNBAチーム選出9度、現役最多となる4度の得点王という申し分ない実績を誇る。
そしてこれまでアメリカ代表の一員として、2010年のFIBA世界選手権(現ワールドカップ)、12年のロンドン・オリンピック、16年のリオデジャネイロ・オリンピックに出場し、いずれも金メダルを獲得。
さらに、アメリカ代表としてプレーした試合で39戦無敗。2度のオリンピックで平均19.4得点と3ポイント成功59本はいずれも歴代最多。アメリカ代表が東京オリンピックで金メダルを獲得するためには、この男の活躍が不可欠なのは言うまでもない。
8日に会見に応じたブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)は、リーダーとしてのデュラントについてこう話している。
「彼は今日、すごくユニークなことを言ってくれた。『スペシャルになるんだ。俺たちはそのためにここにいるんだ』とね。それが僕の頭から離れなくてね。だから、できれば僕らがそのメンタリティを保って、ここに集まったことには理由があるんだと理解してやっていければと思う」。
今季ウィザーズのプレーオフ進出に大きく貢献したビールは、参加選手たちの中では最多となる平均31.3得点に4.7リバウンド4.4アシストを残し、自身初となるオールNBAサードチーム入りも果たした実力者。そのビールがデュラントのリーダーシップを称賛していた。
「彼のリーダーシップはすごいね。アメリカ代表としてプレーした試合で39勝0敗なんだ。クレイジーだよね。僕らだってもちろんこの記録を伸ばしていきたい。10年以上もリーグでプレーしている選手が、今でも(アメリカ代表として)ここに戻っていて、僕らはその一員になることができている。彼のことは尊敬しているし、このチームをプッシュし、引っ張ってくれている。でも同時に彼は全然、自己中心的じゃないんだ。皆がいい仕事をできるように励ましてくれるんだ」。
NBAファイナルを戦っているデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、クリス・ミドルトン、ドリュー・ホリデー(共にミルウォーキー・バックス)はシリーズ終了後の合流となるのだが、デュラントを中心とする9選手は順調にワークアウトをこなし、チームケミストリーを構築していると言っていいだろう。
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