2021.07.24

アデトクンボがジョーダン、オラジュワンに次ぐ快挙…ファイナルでの得点記録も

優勝パレードではファンとともに、50年ぶりの栄冠を噛みしめた[写真]=Getty Images
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 NBAの2020-21シーズンはフェニックス・サンズを4勝2敗で破った、ミルウォーキー・バックスの50年ぶり2回目の優勝で幕を閉じた。

 バックスの大黒柱であるヤニス・アデトクンボは、シリーズ平均35.2得点13.2リバウンド5.0アシスト1.2スティール1.8ブロックを記録し、文句なしでファイナルMVPを獲得した。

 これにより、アデトクンボは26歳の若さで「シーズンMVP」「最優秀守備選手賞」「ファイナルMVP」の3つの賞を獲得し、マイケルジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とアキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)に次ぐ、史上3人目の選手となった。

 この3つの賞をすべて受賞するのはかなりの難易度で、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)やティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)は「最優秀守備選手賞」が足りず、ケビン・ガーネット(元ボストン・セルティックスほか)は「ファイナルMVP」が未獲得など、殿堂入りクラスの偉大な選手でも達成していない。

 現役では、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)とケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、さらにカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)がリーチをかけている状態だ。

 ブルズを2度の3連覇に導いたジョーダン、ロケッツで連覇を成し遂げたオラジュワンと偉大な選手たちの仲間入りを果たしたアデトクンボは、今回のファイナルでもう1つ大きな記録を残している。

 アデトクンボはサンズとのシリーズ第2戦で42得点、第3戦で41得点、最終第6戦で50得点をマークし、ファイナルの大舞台で3試合も40得点以上を記録した。

 単一のファイナルのシリーズで40得点超えを3試合以上記録したのは、4試合で達成した1969年のジェリー・ウェスト(元レイカーズ)と1993年のジョーダン、3試合で達成した1967年のリック・バリー(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)、2000年のシャキール・オニール(元レイカーズほか)、2015年のレブロンとわずか5選手で、アデトクンボは史上6人目の選手となった。

 今回の優勝で、アデトクンボは早くも偉大なレジェンドたちと比較される存在となった。肉体的な全盛期がまだまだ続くギリシャの怪物が、これからのNBAの中心になっていくだろう。

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