2021.09.06
7月29日(現地時間28日、日付は以下同)。NBAドラフトを翌日に控え、ワシントン・ウィザーズのトミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)がメディア向けにオンライン会見を行なった。
今年のドラフトで、ウィザーズが持つ指名権は1巡目15位のみ。今季はプレーオフへ出場したため指名順位が低いことから、すぐさま主力として起用できる選手を指名するのはさすがに厳しいか。
とはいえ、ウィザーズとしては8月3日から幕を開けるフリーエージェント(FA)戦線の動向が気になるところ。スコット・ブルックス前HC(ヘッドコーチ)の後任として、ウェス・アンセルドJr.が就任した新生ウィザーズには、すでに10選手が来季も契約下にいる。
ブラッドリー・ビール、ラッセル・ウェストブルックという自慢のバックコートデュオに加え、八村塁、ダービス・ベルターンス、ダニエル・ギャフォード、チャンドラー・ハッチソンといった主力がおり、今季ケガのため途中離脱したトーマス・ブライアント、デニ・アブディヤも来季は健康体で戻ってくることが期待されている。
そうした中、先週末に『Bleacher Report』のジェイク・フィッシャー記者は、ビールに親しい人物からの情報として、ドラフト前にトレードを要求すると報じていた。ここ数年、トレードトークにビールの名前は頻繁に挙がっており、「またか」と思った人もいるだろう。
だが2シーズン連続で平均30得点以上を残すスコアラーについて、シェパードGMはそのウワサを否定。ビールとチーム側は良好な関係を構築しているという。
「ブラッドリーとのコミュニケーションの過程はこれまでと同じ。互いに連絡をとるし、私は彼とベガスにもいたんだ。最高の時間を過ごしていたよ。このチームの(新たな)コーチングスタッフについても話し合っていた」。
「私にとって、外野の雑音というのはただの雑音に過ぎない。(トレードの)ウワサなどについてはコメントしない。電話があれば、私たちは言葉を交わしている。近況を伝えたり、どんなことを考えていたのかとかを話しているよ」。
来季もプレーオフ進出、そして勝ち上がるべく、ウィザーズは今夏のFA戦線に臨むことになるのだが、シェパードGMは「ブラッドリー・ビールとプレーしたがっているフリーエージェントは数多くいる。ラッセル・ウェストブルックともね。我々の仕事は、その中でベストな選手を見つけ出すこと」と話しており、さらなる戦力増強を目指すべく、忙しい夏を過ごすことになりそう。
その一方、イシュ・スミスやハウル・ネト、アレックス・レン、ロビン・ロペス、ギャリソン・マシューズといった、今季ローテーション入りして活躍した選手たちが制限なしFAとなるだけに、来季どのようなロースターとなるかも気になるところだ。
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