2021.07.16

アメリカ代表で先発を務めていたビールが離脱、指揮官は「身の毛がよだつ思いだ」

ビール(左)と指揮官のポポヴィッチ(右)[写真]=Getty Images
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 7月16日(現地時間15日、日付は以下同)。USAバスケットボールは、ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)が東京オリンピックへ出場できなくなったことを発表した。

 ビールはここまで、エキシビジョンゲーム3試合すべてに先発出場しており、14日に行なわれたアルゼンチン代表戦ではケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)と並んでチームトップの17得点をマークしたほか、ディフェンスやルーズボールでもハッスルプレーを見せていた。

 だが15日に新型コロナウイルス(COVID-19)の安全衛生プロトコル入りしたことが報じられ、アメリカ代表として活動することができなくなってしまったと『ESPN』が報道。16日にはジェレミー・グラント(デトロイト・ピストンズ)も同プロトコル入りしたものの、グラントは検査結果で陰性となっており、チームに帯同することになるだろうと同メディアが報じている。

 グレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ/サンアントニオ・スパーズ)は「彼(ビール)のことを思うと非常につらい。それはこのチームの皆が同じだと思う。子どもの頃から、彼は(アメリカ代表で)プレーすることが夢だったんだ。それに彼はここまですばらしいプレーをしていた……。彼と彼の家族のことを思うと散々なことだ。このことについて、我々はただ身の毛がよだつ思いだ」と苦しい胸の内を明かしている。

 現在、USAバスケットボールは17日のオーストラリア代表とのエキシビジョンゲームをキャンセルする方向で話を進めており、ビールの代役を探している段階。今年3月に発表された57名の最終候補から、あるいはセレクトチームとしてアメリカ代表と共にトレーニングをしてきた選手たちが昇格することになるかもしれない。

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