2021.09.27

ジョン・ウォールとポール・ジョージが密会か……移籍について話し合った可能性も?

ウォール(左)とジョージ(右)はドラフト同期で、長年友人関係にある[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 NBA開幕まで残すところあと約1カ月。まもなくトレーニングキャンプも始まり、各球団はチームづくりの最終段階に突入している。

 その最中で注目を集めるのが、ビッグネームのトレードだ。特にベン・シモンズは最近、チームメートのジョエル・エンビードらとの面会も拒絶するなど、フィラデルフィア・セブンティシクサーズとの関係性が修復不可能な段階まで深刻化。球団は取引相手探しに奔走する毎日を過ごしていることだろう。

 そんなシモンズのトレード候補には、ジョン・ウォール(ヒューストン・ロケッツ)の名前も挙がっている。ウォールは先日、ロケッツと移籍先を探す方向で双方合意に至り、同選手もまた、市場の目玉となっている。現状、オッズ的には有力候補ではないものの、“等価交換”が求められるNBAのトレードルールに従うと、シモンズとウォールの交換は理にかなっているとの見解も少なくない。

ウォールとシモンズとの等価交換は理にかなっているが、実現の可能性は低い[写真]=Getty Images

ウォールとポール・ジョージが“偶然”居合わせた

 しかし、ウォールの新天地はフィラデルフィアから遠く離れた西海岸沿いになるかもしれない。

 9月某日、ウォールはビバリーヒルズにいた。そして偶然なのか、同日の同じ時間帯、同じロケーションにロサンゼルス・クリッパーズの中心選手であるポール・ジョージが居合わせたという。

 ビバリーヒルズという立地やイベント開催の可能性も考慮すると、偶然ということは十分にありえる。しかし、ウォールとPGは2010年のドラフト同期であり、長年の友人関係にあることを忘れてはいけない。

 また、『ESPN』によると、ジョージがインディアナ・ペイサーズにトレード要求をした2017年、ウォールは当時所属していたワシントン・ウィザーズにPGを迎え入れるべく、ロビー活動をしていたという。その際、ウォールは「ジョージはレブロンをガードでき、レブロンに向かっていける男だ。勝利のために必要なピースになる。それが可能な男がいなければ、優勝するチャンスはない」と、PGを絶賛していた。

 ウォールは未だ、PGとプレーしたいという思いを抱いているのだろうか。あれだけのラブコールを送っていれば、気持ちが一転したということは考えづらい。一方のジョージもまた、優勝のためにはビッグ3形成の必要性を感じているはず。加えて、カワイ・レナードが怪我のためシーズン序盤を欠場することが決定しており、プレーオフ進出を確実なものにするためには、クリッパーズも戦力となる大物を獲得しておきたいところだろう。

 ちなみに、この会場には最近ウォールと練習する姿が報じられていたシモンズもいたとか……。彼らが膝を突き合わせて話し合ったのか否か、また話し合った場合、どのような会話が繰り広げられたのか。今は妄想を膨らませることしかできない。

 文=Meiji

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