2021.09.29

マブス初優勝時のセンター、タイソン・チャンドラーがキッドHCの下で非公式のコーチに

マブス初優勝メンバーだったキッド(左)とチャンドラー(右)[写真]=Getty Images
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 ダラス・マーベリックスは今夏、2011年のフランチャイズ初優勝メンバーであるダーク・ノビツキー(元マブス)がスペシャルアドバイザー、ジェイソン・キッド(元マブスほか)がヘッドコーチ(HC)へ就任した。

 リック・カーライル前HCからキッド体制に代わったことで、マブスはコーチングスタッフ陣も一部変更。スロベニア代表の指揮官としてルカ・ドンチッチを指導した経験を持つイゴール・ココスコフ、元選手のジャレッド・ダドリー(元フェニックス・サンズほか)がアシスタントコーチ(AC)として加入。

 そして現在、ハッスルプレーが身上で、リムプロテクターとして11年の初優勝に大きく貢献したタイソン・チャンドラー(元シカゴ・ブルズほか)が非公式のコーチとしてチームに帯同しているという。

 9月29日(現地時間28日、日付は以下同)に『NBA.com』へ掲載された記事の中で、チャンドラーはこう語る。

「僕からすれば、どんな方法でもいいからできる限り助けたいね。ジェイソンから連絡があって『何してる?』と言われて、僕は『何も。ワークアウトしてるところさ』と答えたら、『じゃあ来いよ』と言われてね。そこで僕は自分の持つ知識を貸すべく、あのチームを助けようとしたのさ」。

 チャンドラーは一昨季までNBAで19シーズンをプレーしてきた213センチのビッグマン。10-11シーズンはマブスで平均10.1得点9.4リバウンド1.1ブロックを残してマブスの優勝に大きく貢献。その後ニューヨーク・ニックスへ移籍し、翌11-12シーズンには平均11.3得点9.9リバウンド1.4ブロックをマークし、最優秀守備選手賞にも輝いた。

 NBAの8チームでプレーしてきた経験を持つ38歳は、すでにマブスのビッグマンたちとワークアウトしており、非公式の選手育成コーチとして稼働しているようだ。

「このチームの選手たちを気に入っているよ。ボバン(マリヤノビッチ)はものすごいサイズ、ウィリー(コーリー・スタイン)はすばらしい動きと身体能力をもたらしている。ドワイト・パウエルは日々熱心にスキルアップを目指して頑張っている。彼は今のリーグにおけるハイブリッドなセンターの1人だと思うね」とチャンドラーは言う。

 マブスにはドンチッチ、クリスタプス・ポルジンギスを筆頭にティム・ハーダウェイJr.ドリアン・フィニー・スミスレジー・ブロックジェイレン・ブランソンといった選手たちがいるのだが、チャンドラーがいることは、選手として成長すべく奮闘するビッグマン勢にとって心強い存在と言っていいだろう。