2021.11.07
9月5日(現地時間4日、日付は以下同)。ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチが『Marca』とのインタビューに応じ、東京オリンピックや今季のマブスなどについて口を開いた。
昨季プレーオフのファーストラウンド。3勝4敗でロサンゼルス・クリッパーズに敗れたドンチッチは、スロベニアへ戻って代表チームに合流し、東京オリンピックの最終予選に参加。そこで同国を初のオリンピック出場へと導いた。
すると東京オリンピック本戦でも随所に超一流のプレーを見せつけ、自身は大会平均23.8得点9.7リバウンド9.5アシストを残してベスト5に相当するオールスター5に選出。準決勝ではオリンピック史上3人目となるトリプルダブル(16得点10リバウンド18アシスト)と大暴れ。
だが準決勝でフランス代表に1点差の惜敗を喫し、3位決定戦ではオーストラリア代表に敗れたことでメダル獲得は次回以降にお預け。4位で初のオリンピックを終えた22歳は「いつも言っているけど、4位は最悪だ。僕らは最終予選でリトアニアを下した。とても難しく、かつ重要な試合を制したんだ。だから自分たちはもっとできたんじゃないかと感じている」と悔しい胸の内を明かしていた。
それでも、ドンチッチは「全てが順調に進めば、また代表チームに戻ってくることは確かなこと」と、今後も代表チームでプレーする可能性があると語っている。
マブスは今夏のフリーエージェント(FA)戦線でティム・ハーダウェイJr.やボバン・マリヤノビッチと再契約を結び、新たにレジー・ブロック、スターリング・ブラウンというウィングを獲得。
「そうだね。僕らは多くのことが変わった。特にスタッフだね。ゴールは依然としてチャンピオンシップを争うことに変わりはない。これから始まるシーズンがすごく楽しみなのは事実さ」と語ったドンチッチは、新たに就任したジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)についてもこう口にしていた。
「彼は優秀なコーチだと思う。それにバスケットボールをどうプレーすべきか分かっているし、チームを引っ張っていくやり方も熟知している。僕にとっては成長していくうえで最高の機会であり、彼は僕のことを多くの面で助けてくれると思う」。
キッドはブルックリン・ネッツとミルウォーキー・バックスで指揮官を務めたほか、昨季までの2シーズンはロサンゼルス・レイカーズでアシスタントコーチを務めており、2020年には優勝も経験。
そして何よりも、ポイントガードとして長きに渡って一線級で活躍し、19シーズンというNBAキャリアで数多くの実績を残してきただけに、プレーメイカーを務めるドンチッチにも好影響をもたらすことが期待されている。
ドンチッチの加入により、マブスは2シーズン連続でプレーオフ進出を果たした。だが結果はいずれも1回戦敗退に終わっており、今季はさらにその先を目指すべく、新たなスタートを切ることとなる。
そこでキッドHCの下、ドンチッチを中心とした布陣でどこまで勝ち上がることができるのか。今夏の国際大会で自信を増した神童の動向から、今後も目が離せない。
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