2021.09.28

「チームメートがきっと助けてくれる」。指揮官の言葉にドンチッチが示した反応とは?

指揮官としてマブスへ戻ってきたキッド(左)[写真]=Getty Images
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 9月28日(現地時間27日、日付は以下同)に行われたメディアデイで、ダラス・マーベリックスの新たな指揮官へ就任したジェイソン・キッド(元マブスほか)は、ルカ・ドンチッチについて画家のパブロ・ピカソを用いてこう話していた。

「誰かがピカソに塗料は全部使わなきゃいけないと言ったのか私には分からない。ただ、そのことが彼は自分のチームメートたちに頼ることもできるんだと私に思い出させるんだ。彼のチームメートたちはきっと彼のことを助けてくれる。私はヤング・ピカソと共にやっていく機会を手にしたことが非常にうれしいんだ」。

 NBAでポイントガードとして19シーズンをプレーしたキッドは‟ミスター・トリプルダブル”と評され、「得点しなくてもゲームを支配できる」とも言われたリーグ史に名を残す名司令塔。

 一方のドンチッチは2シーズン連続でオールスターとオールNBAファーストチームに選ばれているスーパースター。22歳の神童はキッドHC(ヘッドコーチ)の言葉を耳にして「僕にはまだまだ多くの面で向上の余地がある。コート内外でね。そう、彼が話していたこともその1つ。その意見は正しいと思う」と首を縦に振っていた。

 マブスにはドンチッチだけでなく、元オールスターのKPことクリスタプス・ポルジンギスティム・ハーダウェイJr.ドリアン・フィニー・スミスジェイレン・ブランソンといった選手たちのほか、新たにレジー・ブロック、スターリング・ブラウンといった選手たちも加入した。

 特にポルジンギスは221センチの長身ながら軽々と3ポイントを沈めるだけでなく、ディープスリーも決めてしまうシュート力を持つ。

 キッドHCはポルジンギスをビッグラインナップであろうとパワーフォワードで起用するプランで、「KPにはバスケットボールプレーヤーであってほしいから」と話している。

「3ポイントを打つことに対して制限はしない。それにロールして、ミドルレンジからショットを放ち、ボールプッシュすることもね。私は彼本来のプレーをしてほしいんだ。スリーを制限したりしたくはない。彼にはフロアのどんなエリアでも、快適だと感じてほしい。彼はこのチームの武器であり、非常にシュートがうまいからね」とキッドHCは期待を寄せていた。

 心機一転を図るポルジンギスは今季に向けて指揮官の期待に応えようとしている。

「僕のゲームがもっとできるようになるだろうね。もっとポストアップもしていくさ。僕はスペーサー(スペースを広げる役割)かつスリーを打つだけだった。僕はそんなの自分のゲームじゃないと感じていた。僕はそれ以外のこともできる。そこでいろいろと学んだよ。必要とされる役割をこなすべく、アジャストしてきた。でも自分のゲームをベストな形で発揮できることを楽しみにしているよ」。

 キッド新HCの下で仕切り直しを図るマブスは、10月7日からプレシーズンゲームを計4試合こなし、22日のアトランタ・ホークス戦でレギュラーシーズン開幕戦を迎えることとなる。

 はたして、稀代の司令塔(キッド)がドンチッチとポルジンギスをどのように操っていくのか。ウェスタン・カンファレンス上位進出を目指すマブスの動向に注目だ。

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