2021.10.15
米大手メディア『ESPN』は、開幕を目前に控え、NBAの選手ランキングを発表した。早速、5位から順に今シーズンの『ESPN』の評価をチェックしていこう。
3ポイントシュートを含むフィールドゴール成功率は48パーセントを超え、カリーは33歳になった現在でもMVP級の活躍ができることを知らしめた。スプラッシュブラザーズの相棒が帰還し、若手や期待のルーキーたちも気を吐けば、その輝きは一層増すに違いない。
2021-22シーズン終了後、カリーを5位に止めてしまった『ESPN』は、赤っ恥を掻くことになるかもしれない。
ドンチッチは昨シーズン、リーグで最も支配的な選手の1人だった。「Second Spectrum」の調査によると、同選手はドライブからの得点数(804得点)でリーグリーダーとなり、アシスト本数(150本)でも3位にランクイン。また、ドライブからのショット成功率59.2パーセントは、600回以上のドライブをした48選手の中でもヤニス・アデトクンボに次ぐ2位タイとなり、サイズ、スキル、IQを高次元で兼ね備える驚異的なオフェンススキルで得点を量産して見せた。
完成された選手である一方で、彼が未完の大器であることを忘れてはならない。ステップバックやダーク・ノビツキー譲りの片足フェイダウェイからも得点することができる。さらに、今年から歴代最高のポイントガードであるジェイソン・キッドがヘッドコーチに就任。キッドのコートビジョンを吸収すれば、今シーズンは間違いなく、MVPの最終候補に残るだろう。
最近「レブロンは衰えた」という声をよく耳にするが、果たしてそれは事実なのだろうか。昨シーズンは1試合平均25.0得点7.8アシスト7.7リバウンドをマーク。キャリア平均の27.0得点7.4アシスト7.4リバウンドと比較すると、スタッツ面で大きな衰えは感じられない。世間のいう“衰え”の正体は、疲労に由来する“エネルギーの欠如”なのではないだろうか。
背番号をマイアミ・ヒート時代の6番に戻し、気持ちを入れ替えたレブロンは、今シーズンのオフに十分な休養を確保しており、万全の状態でコートに帰ってくるはずだ。また、レイカーズがリーグ屈指のアスレチック性能を誇るラッセル・ウェストブルックの補強に成功していることから、レブロンの負担が軽減されるのは明らか。
ケガなく順調にシーズンが進めば、カール・マローンを抜き去り、NBAの歴代総得点数で2位にランクアップするのは時間の問題であり、レブロンのネガティブキャンペーンをしてきたNBAファンはシーズンが進むにつれて口数が少なくなっていくだろう。
『ESPN』によると、アデトクンボは1度のポストシーズンにおいて、ショット全体の65パーセントをペイント内で放ち、平均20得点以上をマークした史上初の選手となった。また、ファイナルに限定すると、その割合は75パーセントにまで跳ね上がり、まさにヤニスの爆発的な推進力を如実に表したデータと言える。
そして、昨シーズンのMVPはまだ26歳で、フリースローやスリーポイントなどその他の得点パターンに大幅な伸びしろを残している。ここからレブロンのような成長曲線を描くことができれば、MVPの称号はさらに増え、再びバックスにタイトルをもたらすのも夢ではない。
不可能と思われていたアキレス腱断裂から完璧なカムバックを果たしたデュラント。また、深刻なケガからの復帰ということもあり、ネッツがデュラントのケアを優先した結果、昨シーズンはキャリア史上最短まで平均プレータイムをセーブすることができた。
バックコートにはジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングというリーグ最強のガード陣を要し、ジョー・ハリス、ブレイク・グリフィン、ポール・ミルサップ、パティ・ミルズ、ラマーカス・オルドリッジという他球団ではエース級の選手たちが脇を固めるブルックリン。東京オリンピックに次ぐタイトル獲得に向け、視界は良好だ。
文=Meiji
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