2021.10.20
今夏の東京オリンピックで、アメリカ代表はグループリーグ初戦でフランス代表に黒星を喫するも、そこから一気に5連勝と勝ち上がり、決勝ではフランスにリベンジを果たして大会4連覇を成し遂げた。
このチームを引っ張ったのは大会平均20.7得点5.3リバウンド3.7アシスト1.2ブロックをマークしてMVPにも輝いたKDことケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)。相手チームのマークが厳しくなるなか、チームが劣勢の場面で冷静沈着にショットを沈めて何度も窮地を救ったことは記憶に新しい。
そのデュラントに次ぐチーム2位の平均15.2得点をマークしたのは、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)だった。23歳のフォワードは昨季プレーオフ1回戦でもデュラント擁するネッツと対戦しており、1勝4敗で敗れたものの、シリーズ平均30.6得点5.8リバウンド4.6アシスト1.2スティール1.6ブロックと奮闘していた。
今季からセルティックスの指揮官となったイメ・ユドーカHC(ヘッドコーチ)は、アメリカ代表のアシスタントとしてチームへ帯同していた。10月9日(現地時間8日)に『SiriusXM NBA Radio』へ出演した際、テイタムがデュラントから得たことについてこう話していた。
「ジェイソンはケビンがこなしていたことをいくつか見ていたよ。彼にとって収穫になったはずだ。ケビンは毎日の練習にものすごくハードに取り組んでいた。彼には練習後にこなすルーティンがあってね。それを何人かの選手たちが見ていたよ。彼が持つワークアウトへの熱意を肌で感じていたんだ」。
デュラントは現役最高級の実力者であるばかりか、NBA史にも名を残すほどの名スコアラー。オリンピックという国際大会でも自身のルーティンを入念にこなし、最大限のパフォーマンスを発揮してきただけに、その影響力は大きかったに違いない。
「彼は練習をやって、そこから1対1のルーティンをこなしていた。ゲームスピードよりも速くね。若い選手たちがそれを間近で見ていて、彼らにとって貴重なものとなったはずだ。彼があそこまで活躍できるのは、決して偶然なんかじゃないことが分かっただろう」とユドーカHC。
今季でキャリア5シーズン目のテイタムにとっても、約1か月半にも渡ってデュラントを間近で見ることができたことは貴重な時間だったはず。
新たな指揮官と共に迎える今季、セルティックスでエースを務める男がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、是非とも期待したいところだ。
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