2021.12.23
10月13日(現地時間12日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツのショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)が、新型コロナウイルスのワクチン未接種疑惑がかけられているカイリー・アービングについて声明を発表した。
NBAではワクチン接種を義務づけてはいないものの、ニューヨーク州では屋内でプレーするプロのアスリートたちはワクチン接種が必須。マディソン・スクエア・ガーデン(ニューヨーク・ニックスのホーム)とバークレイズ・センター(ネッツのホーム)を含む全ての体育館に入るためには、観客も含めて少なくともワクチンを1回は接種したことを証明する必要があった。
そのため、ワクチン未接種とされているカイリーは、現状で今季のホームゲーム41試合とニックスとのアウェーゲーム2試合の計43試合をプレーできないこととなる。
マークスGMは声明の中で「完全に参加できる資格を得るまで、このチームの一員として試合に出たり、練習したりしないことを決めました」と発表。ワクチン接種の有無に関係なく、アウェーゲームでプレーすることは可能ではあるのだが、「限定的なチームへの参加はアービングの能力を制限するものとなります」という判断にいたったと話している。
ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデンを筆頭に、リーグ屈指の豪華戦力を誇るネッツだが、カイリーはビッグ3の一角を占める重要な選手。だがマークスGMはチームとしてのスタンスをこう発表している。
「我々の今シーズンの目標が優勝であることに変わりはありません。この目標を達成するためには、この組織のメンバー全員が同じ方向を向いていなければなりません」。
もちろん、今後カイリーがワクチンを接種すれば、ニューヨークで行なわれる試合にも出場できる資格を手にすることから、現時点でオールスターガードが今季全休と決まったわけではない。
「我々が望んでいるのは、カイリーが戻ってくることです。皆が彼の復帰を歓迎するでしょう」とマークスGMも話しており、今季途中にチームへ復帰し、ネッツのユニフォームを身にまとってプレーする可能性は残されている。
なお、同日に『The Athletic』へ掲載された記事の中で、本人に親しい情報筋の話として、カイリーはワクチン接種の反対派というわけではなく、ワクチン未接種によって職を失った人たちがいることに怒りを抱いており、社会の認知制御、そしてそうした人々の暮らしに向き合っていると報じている。
となると、ニューヨークにおけるワクチン接種に対する認識が緩和されるか、カイリー自身がワクチン接種しなければ、今季プレーする可能性は低くなると言えるだろう。
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