2021.11.05
今季の優勝候補の一角、ブルックリン・ネッツは10月9日(現地時間8日、日付は以下同)にプレシーズン2戦目としてミルウォーキー・バックスと対戦し、119-115で勝利を収めた。
この試合でネッツはケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、ジョー・ハリス、ブレイク・グリフィン、パティ・ミルズ、ジェームズ・ジョンソンというベテラン陣がそろって初出場。
だがデュラント、ハーデンと共にビッグ3の一角を務めるカイリー・アービングはまたもや欠場。ネッツ在籍2シーズン目となった昨季、29歳のスコアリングガードは平均26.9得点4.8リバウンド6.0アシスト1.4スティールをマーク。
さらにフィールドゴール成功率50.6パーセント、3ポイント成功率40.2パーセント(平均2.8本成功)、フリースロー成功率92.2パーセントを残し、NBA史上9人目となる‟50-40-90”というエリートクラブの仲間入りを果たした。
ところが、この男には新型コロナウイルスのワクチン未接種疑惑がかけられている。先日ネッツの施設で練習できる許可こそ下りたものの、ニューヨークやカリフォルニアの大都市ではプロアスリートが屋内のアリーナでプレーするためにはワクチン接種証明書の提出が義務化されているため、このままではホームゲーム41試合だけでなく、アウェーゲームでもいくつかの試合で欠場せざるをえない。
これにはデュラントが「少なくとも、彼は練習ができる。でも俺たちは、彼にはここにずっといてほしい」と話し、ハーデンも「彼がコートにいなければ大きな痛手になる。彼はベストプレーヤーの1人で、俺たちのリーダーの1人なんだ」と口にしている。
ワクチン接種するかどうかについては個人の考えもあるのだが、現状でNBAならびにアメリカの一部の州でルールがあるため、カイリーがこのままワクチン未接種を貫けば今季の半分以上の試合に出場できないことになる。
スティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)は「我々は彼がホームゲームでプレーできないことを認識している。今シーズンは(ホームで)彼がいない中でプレーしなければいけないのは確かだ」と話していた。
カイリー欠場となると、代役としてスターターに入ることが濃厚なのは新加入のパティ・ミルズあるいはブルース・ブラウンか。
ミルズは10日の練習中に「この先何が起ころうと、僕の役割は同じだと思う。コートでは自分でコントロールできることに集中する。いつもやっている自分の仕事をしていく」と口にしており、キャリア13シーズン目のベテランは先発・控えを問わずに問題なくプレーできるだろう。
もちろん、今後カイリーがワクチンを接種すれば、この問題はクリアとなり、ホームゲームにも出場できる見込み。はたして、カイリーはこのままワクチン未接種という姿勢を貫くのだろうか、気になるところだ。
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