2021.11.05
超豪華戦力を有するロサンゼルス・レイカーズは、意気揚々とレギュラーシーズンを迎えたものの、ゴールデンステイト・ウォリアーズ戦、フェニックス・サンズ戦を落として開幕2連敗。
プレシーズンから合わせて8戦全敗を喫していたのだが、10月25日(現地時間24日、日付は以下同)のメンフィス・グリズリーズ戦で待望の勝利を手にした。
同点7回、リードチェンジ13回という接戦を121-118で制したレイカーズでは、アンソニー・デイビスが22得点8リバウンド4ブロック、レブロン・ジェームズが19得点6リバウンド6アシスト2スティール2ブロック、ラッセル・ウェストブルックが13得点7リバウンド13アシスト4スティールと、ビッグ3が活躍。
だがこの日最も輝きを放っていたのはカーメロ・アンソニーだろう。キャッチ&シュートやコーナースリー、プルアップなど3ポイントを75.0パーセント(6/8)の高確率で沈めた大ベテランは、チームトップの28得点に3リバウンド2ブロックの大暴れを見せた。
「俺は今でもここでプレーできている。正直な話、それが何よりもうれしいことだと思うね。俺は19年目だけど、自分がやるべきことをこなすことができている。ゲームへの情熱は今でもあるし、毎日の練習で向上している」と試合後に語ったカーメロ。
この試合で37歳のフォワードは、通算得点でモーゼス・マローン(元ヒューストン・ロケッツほか/2万7409得点)を抜いてNBA歴代9位の2万7423得点へ浮上。「勝利したことに加え、9位にまでたどり着くことができた。今夜の俺たちには勝利が必要だったのさ」と喜んでいた。
レブロン、ユドニス・ハズレム(マイアミ・ヒート)と並んで現役最長タイとなるキャリア19シーズン目の大ベテランは、絶妙な間合いからジャブステップを駆使してジャンパーを放り込むほか、キャッチ&シュートやプルアップで3ポイントをリングへ突き刺して点を積み重ねることができるのだが、自身のスコアリングについてプライドを持っている。
「バスケットボールで得点することは簡単なことじゃない。俺たちは簡単そうにやっているように見えるかもしれないけど、実際はそうじゃないんだ。俺としては、19年間やってきたことの繰り返しなんだ。毎晩、1日1日やってきたし、毎年夏(のオフシーズン)、それに毎シーズンね。俺がゲームにどんなことを持ち込めるのか、ゲームでどんなアプローチができるのか、俺には自分のプロフェッショナリズムがある。これからもそれを続けていきたいね」。
これまでのキャリアで磨き抜かれてきたカーメロのシュート力とスキル、経験の数々は円熟味あふれるものとなっており、スター軍団を形成するレイカーズでも輝きを放っていると言えるだろう。
この先もレイカーズが得点を必要としている時あるいはクラッチタイムであと1本が欲しい時に、背番号7の大ベテランが貴重な仕事を遂行してくれるに違いない。
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