2021.12.20

キャリア3年目で念願の本契約を手にしたロケッツのマシューズ「ものすごくありがたい」

ロケッツで先発として活躍するマシューズ[写真]=Getty Images
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 12月18日(現地時間17日、日付は以下同)。ヒューストン・ロケッツがダヌエル・ハウスJr.を放出し、ロースターのスポットを1つ空けた。これは2ウェイ契約で10月に加入したギャリソン・マシューズを本契約へと昇格するための動きで、その契約内容は4年約800万ドル(約9億400万円)になると『ESPN』が報じた。

 リプスコム大学で4年間プレーしたマシューズは、昨季、一昨季と2シーズン連続でワシントン・ウィザーズに所属し、2ウェイ契約でプレー。今夏にボストン・セルティックスと契約を結ぶも10月中旬に放出され、ロケッツに拾われる形で2ウェイ契約として加入。11月16日のメンフィス・グリズリーズ戦で今季初出場を飾って7得点をマークすると、6試合目となった28日のシャーロット・ホーネッツ戦からスターターへ昇格した。

 すると25歳のスウィングマンはここまで12試合連続で先発起用されており、スターター起用された期間に平均33.2分14.6得点3.9リバウンドに3ポイント成功率38.4パーセント(平均3.2本成功)と、主力として活躍している。

 実はこのマシューズが本契約になることを知ったキッカケは、昨季までウィザーズの番記者を務めていた『The Athletic』のフレッド・キャッツ記者(今季からニューヨーク・ニックス担当)からのテキストだったという。

「最高だよ。それに面白かった。フレッド・キャッツからテキストをもらったんだ。で、彼が『おめでとう』と言ってきてね。その時の僕は『何が?』って感じだった。だって(その時は)メディアの情報を知らなかったんだ。だからそれを知って超感謝している。この状況になったことはものすごくありがたいよ」。

 NBAという世界最高のプロバスケットボールリーグで、本契約を結ぶことができるのは450選手(30チーム×15人)のみ。今季開幕前は解雇に近い形でセルティックスから放出されていただけに、マシューズにとって大きなステップになったことは間違いない。

「長い道のりだった。ハードワークを続けてきたし、たくさんの人たちが僕を集中させるようにしてくれた。周りにいる人たちがいなかったら、今の自分はなかっただろうね。タフだったよ。ここまでたどり着くにあたって、僕がどれほどのことを乗り越えてきたか、その全てを知る人は多くないと思う」。

 今季リーグを象徴するサクセスストーリーとなったマシューズ。思い切りのいいショットとタフなディフェンスやハッスルプレーでチームを盛り立てるハードワーカーを先発へ加えたことで、ロケッツは8勝4敗と好調を維持しているだけに、この男の本契約は十二分にふさわしいと言っていいはずだ。

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